2018年度末、「100億円キャンペーン」 で世間をにぎわせたバーコード決済の「PayPay」。
PayPayを利用していると「Yahoo! JAPANカードを登録する」「Yahoo! JAPANカードでチャージする」とどうやらYahoo! JAPANカード(ヤフーカード)が特別扱いされていることに気がつくかと思います。
これはPayPayと同じくヤフーがサービスを提供しているクレジットカードだからなんですね。
この記事ではPayPayでヤフーカードを利用するメリットを解説していきます。
100億円キャンペーンでもらったポイントを使い切るのにヤフーカードが便利
残念ながら当初の予定(4ヶ月間)よりもだいぶ早く終了(約10日)してしまいましたが、この記事をご覧の方ではポイントを獲得できた人が多いのではないのでしょうか?
さて、キャンペーンで獲得したポイントが付与されるのは2019年1月8日前後。
せっかくポイントを獲得しても使わなくては全く意味がありませんね。ただの浪費になってしまいます。
このポイント(PayPay残高)を使い切る際には非常にヤフーカードが便利なんです。
ヤフーカード
- 節約◎
- 買い物◎
その理由はPayPay残高の仕組みにあるので順を追って解説していきます。
PayPay残高は銀行口座出金できない(PayPay上で使うしかない)
キャンペーンでもらったポイントは「PayPay残高」としてPayPayのアカウントに反映されます。
このPayPay残高の使い道は再びPayPayとして商品を購入するのみ。
LINE Payのように現金として銀行口座に出金するなどはできないのです。
出金は今後対応予定
ただPayPayの公式サイトには以下のような回答が。
PayPay残高を出金する機能は現在ございません。恐れ入りますが、何卒ご了承ください。
なお、銀行口座に出金する機能は、今後ご提供予定となっております。
ご用意できる時期などについては未定ですので、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
PayPay公式サイト参照
PayPayは2018年の10月にリリースされたばかりのサービス。
将来的にはポイントの現金化をできるみたいなのでさらに利用の幅が広がりそうです。
PayPayの残高が使われない?そんな事件が多発中です。
さてPayPayにチャージをした人は経験済みかもしれませんが「商品を購入してもPayPay残高が減らない」なんて事件が多発中です。
PayPay残高で支払いたいのにクレジットカード払いをされてしまった人もいることでしょう。
これは「購入額>PayPay残高」の場合PayPay残高で支払いができないため。
PayPay残高が支払いの一部に当てられることはなく、全て残高で支払い可能な場合のみ、利用できるのです。
この場合PayPay残高で400円、クレジットカードで100円といった支払いはできません。
利用は全てクレジットカードになってしまうのです。(結果としてPayPay残高は400円のまま)
PayPay残高を使い切るには不足分をチャージするのがおすすめ
キャンペーンで最大の5万円分のポイントを手に入れた人が、10万円のiPad ProをPayPayで購入しようとしても全てクレジットカード払いになってしまいます。
せっかく貯めたポイントも使えないのでは全く意味がありません。
そこでおすすめしたいのが「不足分をチャージしてPayPay残高を使い切る」という方法。
5万円分のPayPay残高しかなくても新たに5万円チャージすれば、10万円のiPad Proを購入可能です。
この例は極端ですが、50,100円の商品を購入したい時も同様です。
不足分の100円だけチャージすれば見事PayPay残高を使い切ることができてしまいます。
Yahoo! JAPANカードならPayPay残高にチャージ可能
PayPay残高にチャージする方法は以下の2つ。
- 銀行口座からチャージする
- Yahoo!マネーからチャージする
- Yahoo! JAPANカード(ヤフーカード)からチャージする
銀行口座やYahoo!マネーからのチャージももちろん手軽で便利なんですが、チャージ時にポイントが一切付与されないのであまりオススメできません。
お待たせしました、ここでやっとヤフーカードの登場です。
ヤフーカードを利用すればポイントの二重取りが可能
ヤフーカードでチャージをすると1%分のポイントが貯まります。
PayPayの利用で貯まるポイントと合わせて1.5%のポイントがたまることに。
チャージ額も100円以上1円単位と必要に応じて細かく設定できるため、不足分を補うのに最適です。
楽天カードやイオンカードなど他のカードではチャージが不可能です。(PayPayのクレジットカード支払いでは利用できたのに…)
PayPayがヤフーとソフトバンクの共同開発の事業であるため、ヤフーカードが便利になってしまうのは必然なことなんですね。
まさに一石二鳥、めでたしめでたしですね。
そもそもヤフーカードってどんなカード?
ヤフーカード
- 節約◎
- 買い物◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 1.00~3.00% |
- Tポイントを貯めたい
- Yahoo!ショッピングやLOHACOをよく利用する
- PayPayを使う機会が多い
- メリット
- デメリット
- 通常1.0%、ヤフー系サービスで3.0%の超高還元率
- Tポイントが貯まるので使い道も非常に豊富
- Apple Payも利用可
- QRコード決済「PayPay」がよりお得に
- 月額約ワンコインで幅広い補償オプションに加入できる
- TSUTAYA会員証機能を登録、更新無料で付けられる
- 国際ブランドをVISA/MasterCard/JCBから選べる
- 旅行保険が付帯されない
- ETCカードは年会費が税別500円かかる
- 審査難易度は低めなのでステータスはない
- 上位カードへのランクアップがない
- ANAマイルに交換できるがレートは低め
ヤフーカードは発行手数料や年会費が一切かからず無料でもてるカード。
Yahooショッピング、LOHACOでさらにポイント3倍とヤフーサービス利用者はどんどんポイントが貯まっていくカードですが、通常時の還元率が1.0%とかなり高いので誰が使ってもお得なカードでしょう。
実際にクレマイが独自に行なったアンケート調査でも楽天カードに次いで2位を獲得する人気っぷりです。
ヤフーカードは年会費無料で保有コストがかからないのでPayPay用に発行しても良いと思いますよ。
Tポイントを貯めている人、ヤフオクやYahoo!ショッピングを利用する人は必携と言えるクレジットカード。日々の生活でザクザクTポイントが貯まり、使い道もさすがに豊富。公共料金の支払いに充てることもできます。旅行保険は付帯しないものの、年会費無料なので買い物&節約用のサブカードとしてもかなり重宝するでしょう。
PayPayとヤフーカードの相性は普段使いでも抜群!将来性も◎
ここまではヤフーカードが100億円キャンペーンでもらったポイントを使い切るのに便利だという話でした。
しかし、それにとどまらず普段使いでも、そして将来的にもPayPayユーザーならヤフーカードを持っておくべきなんです。
ヤフーカードとPayPayの組み合わせは使っていきたい
PayPayの支払い方法は厳密に分ければ以下の4通り。
- ヤフーカードでPayPay残高にチャージする
- 銀行口座からPayPay残高にチャージする
- Yahoo!マネーで支払う
- 紐づけられたクレジットカードで支払う
銀行口座やYahoo!マネーで支払う場合にゲットできるのはPayPay利用時の0.5%のポイントのみ。
一方、ヤフーカードからのチャージやクレジットカード支払いではそれにプラスしてクレジットカードのポイントも入手可能。
その際重要になってくるのがクレジットカードのポイント還元率。
当然還元率が高いクレジットカードを利用する方が多くのポイントが貯まりお得なわけです。
ほとんどのクレジットカードでは利用額200円ごとに1ポイント(1円分相当)、つまりは還元率にして0.5%のポイントがもらえるようになっています。
しかしヤフーカードや楽天カード、オリコカードザポイントは還元率が1.0%。
単純計算で他のクレジットカードの2倍の速度でポイントが貯まっていくため、高還元率のクレジットカードと呼ばれています。
もちろん還元率が1.0%楽天カードやオリコカードザポイントでもOK。
ただ記事前半で解説したように、PayPay残高にチャージできるクレジットカードはヤフーカードのみなので、PayPay利用にはヤフーカードが非常に相性がいいことが伺えます。
今後お得にPayPayを利用していく上では欠かせない存在と言い切れるでしょう。
ヤフオク利用者はさらに便利
不正利用の騒動でセキュリティーの観点からヤフーカードからのチャージやカード払いでは月に5万円までという制限がかかってしまいました。
しかしYahoo!マネーからのチャージは5万円の制限の対象外。
ヤフオク!の売上金からもYahoo!マネーにチャージできるのでヤフオク利用者は積極的に利用したいところですね。
また、ヤフーカードはヤフオクでの落札物もショッピング保険の対象になるなど、便利でお得なカードでもありますよ。
PayPayのセキュリティー面が不安だけど使っても大丈夫?
PayPayは100億円キャンペーン後に「クレジットカードの不正利用問題」で世間を再び賑わせましたね。
多くのアプリではクレジットカード裏面に記載されている3桁のセキュリティーコードを複数回間違えると、ロックがかかり入力できないようになっています。(ロックアウト機能)
しかしPayPayでは普及を急いだためか当初はこのロックアウト機能がなく、000〜999まで総当たりが可能だったため、不正利用の温床となってしまったのです。
ただこれに対して12月18日にアップデートで修正が入り現在では入力が4回以上間違えるとロックがかかるように。
【重要なお知らせ】
PayPayアプリでクレジットカード情報を入力する際、入力回数に制限を設けました。12月18日以降PayPayアプリをご利用の際は、アプリのアップデートが必要となります。ご不便をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします— PayPay株式会社 (@PayPayOfficial) 2018年12月18日
まだまだ不安は拭いきれませんが、PayPayの安全性は高まっていると言えます。
というのもPayPay上でセキュリティーコードの入力が20回以上行われたのは日本全国でたったの13回。
もともともカード情報が流出していたという推測に至るのも容易いことで、何もPayPayだけのせいではない気もしてしまいます。
クレジットカード自体のセキュリティーの向上が求められる時なのかもしれませんね。
ヤフーカードは不正利用されても全額補償される
不正利用されても大丈夫!という言い方は少し変かもしれませんが、実際に何も問題ありません。
というのも、ヤフーカードをはじめとし、日本で現行のクレジットカードには全て不正利用に対する補償が付帯。
きちんと被害を受けたことを証明できれば不正に使用された金額が全てカード会社から返ってくるようになっています。
こういった補償は意外と知らない人が多く、漠然とした不信感がキャッシュレス化に歯止めをかけている気もしてしまいますね…。
キャッシュレス生活の始め方は以下の記事に詳しくまとめています。
ヤフーカードとPayPayの相性の良さは加速する見通し
大元の会社がYahoo! JAPANと共通することもあって、ヤフーカードとPayPayの相性の良さは加速していくと考えられます。
その兆しはすでに「ヤフーカードのキャンペーンでもらえるポイントがTポイントからPayPay残高に変更される」ことから垣間見えます。
2019年4月(予定)よりYahoo! JAPANカードのキャンペーン等で進呈している期間固定TポイントをPayPayに変更いたします。
PayPayは期間固定Tポイントと同じように、1円からご利用いただけます。
お受け取りいただいたPayPayは、Yahoo!ショッピングの他、PayPay対応の実店舗などでもご利用いただけます。
ヤフー公式サイトから引用
PayPay残高に変更されるのは今回の発表では期間固定ポイントのみ。
通常のクレジットカード利用で貯まるTポイントはそのまま変わらずです。
しかし、今後この通常のTポイントもPayPay残高に変わっていき、Yahoo! JAPANが独自の経済圏を築き上げていくような気もしますね。
業界全体が脱Tポイントの流れがある可能性
「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」「LOHACO」などで付与されていた期間固定Tポイントも全てPayPayに変更予定。
今まではコンビニや家電量販店などの実店舗のみで利用可能だったPayPayが2019年2月以降これらのオンラインショッピングにも対応していくことが背景にあります。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/11/30b/
非公式な発表ですが、ファミリーマートもTポイントから脱退するという噂も流れています。
業界全体で脱Tポイント化の流れがあるみたいです。
まとめ
いかがでしたか?今回は「PayPayはヤフーカードと併用したらお得で便利だよ」というお話でした。
最後にこの記事の重要な点をおさらいしておきましょう。
- キャンペーンで受け取ったPayPay残高はPayPay可能店舗で利用するしかない
- 「購入額>PayPay残高」の場合PayPay残高で支払いができない
- PayPay残高が少ない場合は不足分をチャージしてPayPay残高を使い切るのがおすすめ
- PayPayの利用で貯まるポイントと合わせて1.5%貯まるヤフーカードでのチャージがおすすめ
- PayPayのセキュリティー面は向上中
- 大元の会社がYahoo! JAPANと共通することもあって、ヤフーカードとPayPayの相性の良さは加速していくと考えられる
100億円キャンペーンでもらったポイントを使い切るために便利、のみならず普段使いや将来性も有望なヤフーカード。
PayPayを今後も使っていきたい人は早めに発行しておくと良いでしょう。