外貨ex by GMOは、GMOインターネットグループが運営しているFX会社です。
豊富な24通貨ペアを1,000通貨という少ない単位で、低スプレッド・高スワップポイントで取引ができるのがメリットです。
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その反面経済指標発表時のような相場変動ではスプレッドが大きく広がる上にスリッページが大きいというデメリットが。
このことから、外貨exは南アフリカランド/円やトルコリラ/円といった高ボラリティ通貨のデイトレードであったり、スワップポイント狙いの中長期保有に適しているといえます。
また、現受(外貨の直接受け取り)ができる数少ないFX会社だというメリットも。
このページでは、外貨exが中級者・上級者に適している理由について詳しく解説したいと思います。
1,000通貨単位が取引できる
外貨exは、最低取引単位が1,000通貨。
FX会社の中には、最低取引単位が1万通貨のところも多くあり、外貨exならその10分の1の単位で取引ができます。
最低取引単位である1,000通貨で米ドル/円の取引する場合、1米ドル=120円と仮定すると最低限必要な証拠金はわずか5,000円で済みます。
実際に5,000円しか入金せずに取引をするとわずかな値下がりでロスカットとなってしまうので、もう少し余裕をもって資金を用意しておきましょう。
また、レートが1円動いたときの損失もわずか1,000円と、リスクが抑えられます。
ここまでの内容だと外貨exは初心者の方が少ない資金でFX運用を初めてみるのに適しているように感じます。
ただ、外貨exは大きな相場変動があったときに損失が大きくなってしまう恐れがあるFX会社です。
- 他社以上にスプレッドが大きく広がる
- 約定のタイミングが遅れて利益が少なくなったり予期しない損失が出てしまう
(これらについて詳しくは、後ほど説明します。)
初心者の方が大きな価格変動に巻き込まれて大きな損失を出してしまい、最悪の場合FXをやめてしまうことが多々あります。
外貨exは、重要な価格変動の大きな場面での損失をさらに大きくしてしまう恐れがあるのです。
こういった理由から、外貨exの1,000通貨単位で取引ができるというメリットを活かせるのは、以下のようなトレードを行っている中級者以上の方になるかと思います。
- デイトレードで指標発表のような大きな価格変動は避けている
- スワップ狙いの中長期保有なので、短期的な大きな価格変動があっても問題ない
以下の5つの通貨ペアは1万通貨単位での取引となることに注意しましょう。
南アフリカランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円・人民元/円・香港ドル/円
24通貨ペアもの取引ができる
外貨exが中級者以上の方に適している大きな理由の1つとも言えるのが、24通貨ペアという多くの通貨ペアの取引ができること。
中級者以上の方であれば、人気がある米ドル/円やユーロ/円、ユーロ/米ドルといった代表的な通貨ペアだけでなく、取引の目的に合わせてさまざまな通貨ペアで取引したいと考える方も多いはず。
外貨exなら、他社FX会社で取り扱われていることが少ない以下のような通貨の取引もできます。
- 南アフリカランド
- トルコリラ
- メキシコペソ
- 人民元
- 香港ドル
南アフリカランド/円やトルコリラ/円は、ボラリティが高く短期取引で大きな利益が期待できる通貨ペアです。
また、南アフリカランドとトルコリラに加えてメキシコペソは政策金利10%以上なので、中長期的に保有して高いスワップポイントを受け取ることも可能です。
なお、外貨exの全24通貨ペアは、以下のサイトですべて確認できます。
外貨ex by GMO公式サイト
他社FX会社が取り扱っていない通貨ペアはボラリティが高いため慎重なリスク管理が必要ですが、上手く運用すれば世界主要通貨以上のメリットがあります。
このような理由からも、外貨exは24通貨ペアという取引の選択肢が多く用意された、中級者以上向けのFX会社だと言えます。
スプレッドは狭いのでコストを抑えられる
FX会社選びで重要となるのがスプレッド。
特にデイトレードのような毎日のように売買を行う取引方法だと、スプレッドが少しでも低いFX会社を選んでコストを抑えたいところ。
その点外貨exはFX会社の中でも最低水準のスプレッドなので、短期・中期の取引にも適しています。
外貨exの主な通貨ペアのスプレッドは、以下の表のとおりです。
外貨exの主な通貨ペアのスプレッド
通貨ペア | 午前9時~翌午前3時 | 左記以外の時間帯 (メンテナンス時間を除く) |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 | 4.0銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 6.0銭 |
ユーロ/米ドル | 0.4ポイント | 4.0ポイント |
豪ドル/円 | 0.6銭 | 6.0銭 |
NZドル/円 | 1.2銭 | 8.0銭 |
英ポンド/円 | 1.0銭 | 10.0銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 10.0銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 | 8.0銭 |
英ポンド/米ドル | 1.0ポイント | 10.0ポイント |
英ポンド/豪ドル | 1.5ポイント | 31.0ポイント |
南アフリカランド/円 | 1.3銭 | 2.1銭 |
メキシコペソ/円 | 0.4銭 | 0.8銭 |
豪ドル/米ドル | 0.9ポイント | 6.0ポイント |
NZドル/米ドル | 1.6ポイント | 10.0ポイント |
人民元(CNH)/円 | 3.0銭 | 6.0銭 |
香港ドル/円 | 3.0銭 | 6.0銭 |
初心者にも人気の米ドル/円やユーロ/円といった通貨ペアのスプレッドが低いなら、外貨exは初心者にも適したFX会社なのでは?と感じる方も多いと思います。
ただ、外貨exのスプレッドは、大統領選挙や経済指標発表時のような価格変動が激しいタイミングだと大きく広がる傾向があります。
公式サイトで公開されている米ドル/円のスプレッド最大値は20銭と、通常の何と100倍…。
初心者の方が急激な相場変動時に決済を行うと、予想以上の高いスプレッドで大きな損失を出してしまう危険性もあります。
このような理由から、外貨exは初心者の方にはおすすめできません。
とは言え、急激な相場変動がないときであれば他社FX会社よりも低い水準のスプレッドで済むのは大きなメリットです。
スリッページとは、注文したときと実際に約定したときの金額の差のこと。
PCツールやスマホアプリで注文してから実際に約定するまでの間、ごくわずかなタイムラグが発生します。
このタイムラグのせいで注文時と実際の約定金額に差ができてしまい、相場が激しく上下しているほどスリッページは大きくなります。
このスリッページはどのFX会社で多少は発生しまうものなのですが、外貨exは特に金額のズレが大きいというデメリットが…。
そのため外貨exは初心者はもちろん、中級者・上級者であってもスキャルピングには適していません。
ツール・アプリが充実
外貨exのパソコン(Windows)取引ツール・スマホアプリは、「プロフェッショナル仕様の自由自在のFX取引ツール」。
どちらもカスタマイズ性が高く、中級者・上級者の方でもストレスなく取引ができるツールです。
プロディーラー仕様の取引ツール
Windows PC用の取引ツール「外貨ex for Windows」は、カスタマイズ性が重視されています。
公式サイトで「プロトレーダー向けツール」と謳うだけあって、他社FX会社のツールとくらべても見劣りする点はほぼありません。
利用できるテクニカル分析配下のとおり多彩なので、まず困ることはないでしょう。
利用できるテクニカル分析の種類
基本指標 (トレンド系) |
移動平均線(SMA) ボリンジャーバンド 移動平均線(EMA) 一目均衡表 スパンモデル® スーパーボリンジャー® エンベロープ Pivot GMMA パラボリックSAR HLバンド フィボナッチ 移動平均線(WMA) 回帰トレンド 線形回帰分析 ジグザグ |
---|---|
補助指標 (オシレーター系) |
ストキャスティクス MACD RCI RSI DMI(ADX) CCI 移動平均乖離率 ウィリアムズ%R ROC モメンタム ATR DPO %価格オシレータ Aroon-Indicator Aroon-Oscillator アルティメットオシレータ サイコロジカルライン 強弱レシオ DMI CV ストキャスティクスFAST ストキャスティクスSLOW SONAR デマーカー MACD OSC |
※スーパーボリンジャーとスパンモデルはエフビーネット社の登録商標です
スマホ専用アプリも高性能
中級者・上級者の方ならパソコンで取引することがほとんどだと思いますが、それでもスマホで相場をチェックする機会は多いと思います。
- 外出中の気になったときに長期保有している通貨ペアの相場情報をチェックしたい
- デイトレード中のポジションを持っている最中に外出しなければならなくなった
外貨exのスマホアプリ「外貨exアプリ」なら、外出中に手軽に相場のチャックや取引ができる機能が満載です。
外貨exアプリは、1画面に時間足が異なる4つのチャートを表示したり、4つの通貨ペアを表示したりできます。
また、描画したトレンドラインは同じ通貨ペアなら時間足を変更してもそのまま引き継がれて表示されるなど、細かい点で便利に使えます。
【注意】メタトレーダーはチャート機能限定
FXの中級者・上級者の方であれば、メタトレーダー(MT4やMT5)で取引をしたいと考える方もいらっしゃるのでは?
標準でも50種類以上のテクニカル分析ツールが利用できる上に、独自開発した分析ツールや自動売買のプログラムも組み込むことができるのが大きな特徴です。
なお、組み込むためのテクニカル分析ツールや自動売買プログラムは無料で公開されているものや販売されているものなどが多数あります。
MT4の後継として2010年にMT5が登場し、すでにMT4のサポートは終了しているものの、2022年4月現在でもMT4の方が普及しているのが現状です。
その背景として、MT5よりもMT4に組み込める分析ツール・自動売買プログラムの方が多いということがあります。
(MT4とMT5は、組み込める分析ツール・自動売買プログラムの互換性がありません。)
外貨exでは、このメタトレーダーのチャート機能限定である「MT4チャート」が利用できます。
そのため、外貨exの取引ツールで表示できないテクニカル分析ツールがあっても「MT4チャート」なら組み込むことができるというメリットが。
ただ、MT4チャートは先ほども説明したようにチャート機能限定。
そのため注文は外貨exのツールから行う必要がありますし、自動売買プログラムを稼働させることはできません。
とは言え、独自のテクニカル分析ツールを使いたい中級者・上級者の方にとっては、メタトレーダーが使えるのはメリットだと言えますね。
バイナリーオプションは8通貨
ここまでFX取引について説明してきましたが、外貨exはバイナリーオプションに対応している数少ないFX会社の1つでもあります。
なお、外貨exのバイナリーオプションは「オプトレ!」という名前です。
「ラダー方式」と「レンジ方式」、2つのオプションタイプから毎回取引を選ぶことができます。
外貨exでは1口1,000円未満で購入でき、予想が的中すれば1,000円×購入した口数の金額を「ペイアウト」として受け取ることができます。
もしも予想が外れてしまうと、購入した代金すべてが損失となります。
外貨exだと取引時間は朝7:25〜翌朝5:25、判定時間の2時間前から60秒までの間で参加することができます。
バイナリーオプションに対応しているFX会社は少ない上、外貨exはバイナリーオプションでの取り扱いが8通貨と最多水準です。
他社バイナリーオプションとの比較
FX会社 | 通貨ペア数 |
---|---|
外貨ex by GMO | 8 |
IG証券 | 7 |
FXプライム by GMO | 5 |
GMOクリック証券 | 5 |
楽天証券 | 5 |
トレイダーズ証券 | 4 |
現受ができる数少ないFX会社
そしてもう1つ、外貨exは外貨の「現受(げんうけ)」ができる数少ないFX会社です。
多くのFX会社は、たとえば米ドル/円のポジションを持っているからといって、米ドルを現金で引き出すことはできません。
ところが外貨exは、ポジションを持っている外貨を現金で引き出すことができるのです。
対象となる通貨は以下9種類で、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラを受け取ることはできません。
外貨exに日本円を入金して両替したい通貨を注文、そして公式サイトから「現受」の取引を選択肢すれば、最短2営業日で指定した外貨預金口座に入金されます。
1件につき1,500円の出金手数料+外貨預金口座の手数料がかかるものの、海外の両替所で両替するよりも少ないコストで外貨を両替することができます。
海外旅行に行く前に現地通貨を受け取っておけば、両替手数料を抑えることができますね。
そのため、FX取引ではなく外貨を両替するためだけに口座開設するのも外貨exを活用する1つの方法です。
外貨ex by GMOの特徴まとめ
ここまで、中級者・上級者に適している理由について詳しく解説しました。
このページの内容をまとめると、以下のようになります。
- 1,000通貨=10万円単位で取引できる
- 取り扱いは24通貨ペアと多い
- 基本的にはスプレッドが狭い
- ただし相場変動が大きいときのスプレッドの広がりは他社以上
- スリッページが大きく約定力は低い
- バイナリーオプションは最多水準の8通貨ペアを取り扱い
- 現受ができる数少ないFX会社
外貨exは、1,000通貨単位の取引ができてスプレッドも狭いことから初心者の方にも適しているのでは?という印象を受けます。
ただ実際は相場変動時のスプレッドが他社以上に広く、スリッページも大きいという初心者にはあまりおすすめできないFX会社です。
外貨exを利用するメリットがあるのは、身長にリスク管理をしつつ南アフリカランドやメキシコペソやトルコリラの取引で利益を狙える中級者・上級者の方だと言えます。
ただ、FXは初心者だという方であっても、通貨ペア数が多いバイナリーオプションや外貨両替にメリットを感じるなら口座開設する価値は大いにありますね。