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インドからタイに来たら天国だった話

私は、一年ほどインドで暮らしていました。
私のまったく個人的な意見ですが、インドでの生活はとても辛いものでした。インド人に騙される。インド人に嘘をつかれる。毎日蚊に刺され、毎日痒い。定期的に水道がとまる。インターネットも定期的に使えない。停電にいたっては頻発する。ご飯はカレーしかない。遊ぶところはない。野良犬はいっぱいいる。

 

Photo:Bangkok Clouds By MikeBehnken
 

もちろんそれでも、そんなスリリングな暮らしを、もしくは異文化を楽しんで生活している人も多くいました。しかしながら、同じくらいインドの生活に辟易している日本人もいました。長く住めば、長く住むだけ日本人在留者は疲弊している方、飽きてしまっている方が多かった印象です。(身近にインド帰りの友人がいれば察するところがあると思いますが、常識的な感覚を持っている人でインド在留者は少ないと思います。いずれの方も悪く言えば、奇人・変人。良く言えば、深みのあるつかみ所のない人間です。)

 

北インドのウッタル・プラデーシュ州バックパッカーの聖地バラナシで、インド人男性と結婚しバックパッカーのためにシェアハウス「久美子の家」を経営している久美子さん。ジョジョの奇妙な冒険でも、名前ですが登場するほど有名なインド在留邦人です。
彼女もこちらの記事で、インドでの生活に苦しまれた日常を語っています。

 

この記事で紹介されている内容にたいして、私はうなずける部分が多々あります。
インドという国は魅惑の国です。何者をも受け入れ、何人も拒みません。その懐の深淵はあまりにも深すぎて、垣間見た時が最後、インドの魅惑の虜となって日本に帰れない日本人もいれば、わけあって二度と帰れない日本人もいるようです。

 

インドからタイに来て


Photo:Bangkok Street Scenes EXPLORER By drburtoni

駐在員のなかでは、駐在の派遣先の決定について面白い話があります。
「タイが駐在先ときまると天国、インドが駐在先と決まると地獄。」といわれているそうです。その話の虚実は如何にせよ、インドを楽しむ人もいれば、タイで苦しむ人もいるわけで、その人の感性によって決定づけられるものです。なので、確信的にどちらか一方が楽園だと言うことは無いと思います。人をして天国、地獄と言われる両国で、私は生活するという経験させてもらいました。
「タイが駐在先ときまると天国、インドが駐在先と決まると地獄。」ということを前提として話すと、私は地獄から天国へやってきたことになります。

 

そして、私の感覚的には

 

まさにそのとおり。タイ最高!
インドで暮らしてきた日々を懐かしみつつも、タイという国が楽しくてしょうがないです。
見識のあるインド人の友人が、タイへ旅立つ前にこんなことを教えてくれました。
「インドという国は東南アジアに属しているが、他の国と大きく異る。その大きな原因の一つとしてアルプス山脈がある。大きな山脈はその東西における文化伝達に文字道理「障壁」となったからだ。東アジア的な文化はインドには少ない。なので、インドでの生活に適応できたキミなら、タイでの生活はずっと楽だと思う。」
実際タイに来て、なるほどと実感できました。文化は多少なりども違えど、インド生活と比較するに、私はなんら不便さを感じません。本当にカルチャーショックを引きずっていた、インド生活からは一変しました。

 

インドと比べたタイの食事

たしかにインドは物価が安いので、ローカルご飯はかなりお手頃に食べれます。しかし、絶対飽きます。インドが好きで、インドに長く住んでいる人も日本食や日本的味付けの料理を懐かしんでいました。インドでは日本のように下味を付けるような習慣があまり無いようです。辛さや素材本来の味を追求します。代わってタイでは日本食を食べ放題です。どこに行っても日本食レストランがあります。また、タイ料理も辛いですが、比較的に日本人好みの辛さであると感じます。

タイのトムヤムクンが日本でもトムヤムクンのまま存在するのが、その証拠といえます。ちなみにインドのカレーは日本のカレーとは、まったくの別物です。

またインドでは宗教の都合上、お酒の飲酒は公的には禁止になっていました。お酒を飲むという文化にたいし、かなり悪い評価をしています。日本で例えるならば、「麻雀が趣味」くらいにグレーな印象で捉えられる部分があります。しかしタイでは、ご存じの方が多いと思いますが夜の繁華街が超有名で、日本式のクラブに行けばモデルクラスの女性が日本語で酌をしてくれます。しかも安い。

 

インドと比べたタイのガス・電気・水道などのライフライン

インドではかなりの頻度で、このライフライン系が脅かされていました。理由は水道管や電気線などの整備不良、または何時までたっても修理が来ないなど。わたしの感覚からするとタイでは、(特に私が住んでいるバンコクでは)そんなことはありません。ほぼないです。さすがに日本のように、不調即日修理とまではいきませんが、遠からず直してくれます。

インターネットに関しても同様で、インドでは契約料金を払っているのに、なにかしらの理由で急に切断されることが多々ありました。インドの企業では、そんな状況を見越して予備回線をわざわざ契約しているそうです。対してタイではインターネットの利用については無料wifiスポットがかなりあります。自分で価格帯を決めブロードバンドを契約すると、割高ですがかなりの速度の回線を使うことが出来ます。基本的に個人の自由でインターネットを楽しめます。

 

インドと比べたタイの蚊、犬などなど

インドではなぜか、屋内に蚊よけのない通気口を設計して家やビルを立てているので、オフィスワークだろうが年がら年中、蚊に刺されていました。しかし時期にもよると思いますが、タイでは蚊にはあまりさされません。タイ・バンコクでは年中暑く、町中には大きな川が流れているので、蚊が多いはずですが日常生活の上で、刺されることがほとんどありません。

インドは野犬のサファリパークでした。犬同士の縄張り争いで、血まみれの喧嘩をしている現場を目撃した時は、腰が抜けそうになりました。おそらくインドはゴミをその辺の道端に捨てる風習があるので、害獣、害虫が繁殖しやすい環境なのです。なので、恐ろしい数の動物が人とともに共存していました。一日に野犬を見ない日はほとんどありませんでした。

犬に関しても、インドに対してバンコク内では圧倒的に少ないです。裏道の一本道に一匹いるかいないかといった数です。

 

 

タイを幸せだと感じれる決定的な理由


Photo:Grand Palace Bangkok By matze_ott

タイに住んでいる日本人の中には、「タイが嫌い。タイは不便。タイご飯が美味しくない。タイ人は信用出来ない。犬はいっぱいいて不衛生。」と思っている人もいます。
私が思うに天国と揶揄されるタイにいながら、このような意見を持つ人がいる大きな理由は「それ以下の生活を知らないから」だと思います。誰だって生まれた国が最良に適しているわけです。且つ、日本のような世界でも有数の住みやすい国に生まれ、海外で生活してみれば、どんな国であろうと生活の不便さに驚愕することは必須です。劣悪な環境だと、その場を呪うことはあるでしょうが、「最悪」ではないと言いたいです。

僕は決してインドを「最悪」とは思ってないです。長期間滞在しながら、犯罪などに巻き込まれなかったのですから、治安は比較的に良いと感じています。毎食ご飯にもありつけていました。きれいな水も飲めましたし、大きな病にも侵されることもありませんでした。

ただ、インドでの苦楽があったから、今タイが楽しいと感じると思います。元来、自分の性質は不平不満が多いほうなので、インド生活を経験せずにタイへ渡っていたら、タイ在留の一部の日本人のようにタイに対して、不満をこぼしていたと思います。

 

私はインドもタイも大好きです。

インドでの生活があったから、いまタイが楽しいです。インドありがとー

/追記

インドアンチというわけけではないですよ。インドに戻りたい自分もいます。

 

 

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