どこでも持ち運べるWi-Fiルーター「ポケットWi-Fi」を扱う会社が増えてきました。
とはいえ、ポケットWi-Fiに興味はあっても、どう選べば良いか分からない人も多いのではないでしょうか。
ポケットWi-Fiを選ぶ基準と主要業者のポケットWi-Fiのスペック、そしてお得に契約する方法を紹介します。
ポケットWi-Fiを比較する前に抑えておくべきポイント
ポケットWi-Fiとは、狭義ではワイモバイルのモバイル式Wi-Fiルーターのことを指します。
ですが、「ポケットに入れられるモバイルWi-Fiルーター」の意味で、モバイルWi-Fiルーターと同義で使用されることも多いです。
そこで誤解を避けるためにも、ワイモバイルのポケットWi-Fiを述べるときはかならず社名をつけて「ワイモバイルのポケットWi-Fi」、モバイルWi-Fiルーター全体を指すときは単に「ポケットWi-Fi」や「モバイルWi-Fiルーター」と述べるようにします。
モバイルWi-Fiルーターには2つの形式がある
モバイルWi-Fiルーターには、2つの通信方式があります。
1つはスマートフォンでも利用されている「LTE」による通信方式、もう1つは主にUQコミュニケーションズが利用している「 WiMAX」です。
ポケットWi-Fiの料金を比較
では、具体的な月額料金を探っていきましょう。
尚、利用する通信業者によっては、通信費以外に端末代が加算されることもあります。
同じキャリアの携帯電話やスマートフォンとデータ通信量を分け合うときは月額1,900円、モバイルWi-Fiルーター単体で利用するときは4,000円前後の料金となっています。
※料金はいずれも税抜き価格となります。
※ドコモは、ドコモの携帯電話やスマートフォンを利用していることが前提となります。
LTEとWiMAXの速度と料金を比較
利用する端末やポケットWi-Fi提供会社によって異なりますが、LTEとWiMAXの速度と料金のおおよその目安は以下のようになります。
ただし、LTEもWiMAXもベストエフォート型ですので、記載されている最大速度が出ることは非常に難しいと言えます。
通信環境によって大きく左右されますので、両者のスペックはほぼ同じと見ることができるでしょう。
※LTEはドコモで販売しているWi-Fi STATION N-01J、WiMAXはUQコミュニケーションズで販売しているSPEED Wi-Fi NEXT W04のスペックを表示しています。
ポケットWi-Fiの速度を比較
ポケットWi-Fiの速度を見ていきましょう。
LTEの中で代表的なドコモとワイモバイルの最速モデル、WiMAXの中で代表的なUQ WiMAXが提供している最速モデルを比較します。
通信環境によっては理論上の最大速度に近い速さが出ることもありますし、反対に数Mbpsしか出ないこともあります。
いずれにしても、回線提供業者によって通信速度が大きく変わることはあまりなく、通信環境とモバイルWi-Fiルーター端末のスペックによって通信速度が左右されると言うことができます。
おすすめのサービス提供会社を比較
モバイルWi-Fiルーターを提供している業者は多くありますが、いずれもスペックが似通っていますのでどのように選ぶべきか悩んでしまうのではないでしょうか。
選ぶときのコツをおすすめの業者を紹介してまいります。
ドコモユーザーはドコモのポケットWi-Fiがお得
ドコモは、ドコモの携帯電話やスマートフォンとモバイルWi-Fiルーターをセットで利用することが前提となっていますので、ドコモのケータイを利用している人にはドコモのモバイルWi-Fiルーターを利用することをおすすめします。
料金が月額1,900円と低く抑えられていますので、いつもの携帯料金に1,900円を加えるだけでポケットWi-Fi生活を始めることが可能です。
ただし通信量自体が増える可能性もある
ドコモのモバイルWi-Fiルーターは、ご利用中のシェアパック(データ通信量)を利用して接続します。
そのため、モバイルWi-Fiルーターを利用することでデータ通信量の合計が増えてしまうと、現在ご利用中のシェアパックよりも1つ容量が大きいシェアパックに申し込まなくてはならなくなってしまいます。
すると、月々の負担は1,900円よりも大きくなってしまい、あまりお得とは言えなくなってしまいます。
モバイルWi-Fiルーターで頻繁にデータ通信を行う可能性がある人は、ドコモにこだわるのではなく、データ通信量無制限のポケットWi-Fiを選ぶ方が良いでしょう。
例えば、UQ WiMAXでは、データ通信量無制限のプランで月額料金は税抜き4,380円となっています。
データ通信量無制限のポケットWi-Fiを選ぶのか、それともドコモのポケットWi-Fiを選んで1つ容量の大きいシェアパックに変更するのか、どちらがお得かしっかりと吟味して、ライフスタイルに合わせたモバイルWi-Fiルーターを選んで下さい。
機種を無料で買い取りたい人はソフトバンク
通信料金よりも機種代金が気になる人もいるでしょう。
機種代金は平均40,000~60,000円ほどしますので、例え分割払いで1回当たりの負担は少ないとしても、できれば安く抑えたいですよね。
業者によっては機種代金が無料になるキャンペーンを実施していることもありますが、いつでもキャンペーンを実施しているとは限りません。
その点、ソフトバンクでは、申し込むタイミングに関わらず機種代の分割料金を毎月割り引いてくれるサービスを実施していますので、実質無料でモバイルWi-Fiルーターを買い取ることができます。
データ通信量無制限の月額料金は税抜き3,696円ですので、通信料金を気にせず利用できるのも嬉しいポイントです。
広いエリアで利用したい人はUQ WiMAX
先程も解説しましたように、ポケットWi-Fiは「LTE」と「WiMAX」の2つの通信方式があります。
利用できるエリアも微妙に異なりますので、「LTEだと通じるけれどもWiMAXでは通じにくいエリア」や「WiMAXなら通じるけれどもLTEが通じにくいエリア」もあるのです。
その点、UQ WiMAXなら、「LTEオプション料(月額税抜き1,005円)」を支払えば、WiMAXの通信エリアだけでなくLTEの通信エリアでも快適にモバイル通信を行うことができます。
データ通信量無制限のプラン(月額税抜き4,380円)を選ぶ場合はLTEオプション料が無料になりますので、幅広いエリアでインターネット通信を利用したい人にはUQ WiMAXのデータ通信量無制限プランがおすすめです。
おすすめのポケットWi-Fiを紹介
トータルで見ると、データ通信量が無制限で、LTEとWiMAXの両エリアの通信を利用できる「UQ WiMAX」が万人に適したモバイルWi-Fiルーターだと言えるでしょう。
とはいえ、UQ WiMAXの窓口は1つではありません。利用できるサービスは同じでも、契約時に適用されるキャンペーンや月額料金に差があることもありますので、かならずUQ WiMAXの公式サイトだけでなく正規代理店サイトもチェックするようにしてください。
正規代理店サイトでは、乗り換え時に発生する解約違約金を還元してくれるキャンペーンやモバイルWi-Fiルーターの機種代金を無料にしてくれるキャンペーンを実施していることもあります。
ポケットWi-Fiをさらにお得に利用するためにも、こまかく適用されるキャンペーンや得点を調べるようにしましょう。
ポケットWi-Fiまとめ
ポケットWi-Fiの中には、ドコモのようにスマートフォンやタブレットとデータ通信量を分け合うタイプのものやデータ通信量に制限があるもの、データ通信量が無制限のもの、2つの通信方式を利用できるものがあります。
どの程度ポケットWi-Fiを利用するかによって最適な業者やサービスが変わってきますので、ご自身の利用方法に合ったモバイルWi-Fiルーターを選ぶようにしてください。