三井住友発行の中で一番スタンダードなカード、それが「三井住友カード(旧VISAクラシックカード)」です。
ポイント還元率こそ高くないですが、信頼度バツグンでセキュリティー面も◎。
カスタマーセンターの対応も評判が良く、安定感のあるクレジットカードを探しているなら非常にオススメです。
簡単に特徴をまとめてみました。
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)の6つのメリット
まずは三井住友カード(旧VISAクラシックカード)のメリットを理解して、あなたにピッタリなカードか見極めましょう。
- VISA+Mastercardブランドも発行可
- 信頼度が高く一般カードの中では高ステータス
- ネット申し込みで初年度年会費無料
- ポイントアップのチャンスが多い
- 電子マネーiDキャッシュレスに強い
- セキュリティー性が高い
1.VISA+Mastercardブランドも発行可
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)で発行できるのは何もVISAブランドだけではありません。
MasterCardブランドも発行可能です。
“三井住友VISAカード”という響が有名なので、VISAしかないと勘違いしている人も結構多いんですよね。
デュアル発行もできる
三井住友カードには“デュアル発行”というサービスがあり、VISAとMasterCardの2枚を発行できます。
2枚目の年会費は250円のみ。1,500円で2種の国際ブランドのクレジットカードを持てるのでお得ですね。
- 1枚目:年会費1,375円(税込)
- 2枚目:年会費275円(税込)
同じクレジットカードを2枚もつメリットはあまりないかもしれませんが、カード決済が可能な店舗の幅が広がるのは嬉しいポイント。
また、海外で片方のカードを紛失しても2枚あれば安心です。
2.信頼度が高く一般カードの中では高ステータス
ステータスが高いと言われるのは、ゴールドカードやプラチナカードなど上位ランクのカード。
一般カードにはステータス性はほとんどありません。
しかしそんな一般カードの中では、三井住友カード(旧VISAクラシックカード)のステータス性は高めです。
由緒正しき三井住友ブランド
その要因となるのはやはり“三井住友”というブランド力でしょう。
三井住友は日本で初めてVISAと提携した歴史があり、日本のクレジットカード文化を牽引してきた会社です。
“VISAなら三井住友!”というマインドシェアを獲得しており、国内での認知度は随一。
その信用力は周知の事実で、ステータス性が高いと認識されています。
優れたデザイン性
高ステータスと言われるもう1つの要因としては、デザイン性が優れていることも挙げられます。
カード券面にはパルテノン神殿がシックに描かれており、どこか荘厳な雰囲気さえ感じますね。
クレマイが独自に行ったアンケート調査でも、上位カードの三井住友ゴールドのデザイン性が高く評価されていました。(三井住友カードとデザイン自体は同一)
- 券面デザインがかっこいいクレカランキング(ゴールドカード編):第2位
- 女性ウケのいいクレジットカードランキング:第5位
3.ネット申し込みで初年度年会費無料
年会費1,375円(税込)の三井住友カード(旧VISAクラシックカード)ですが、ネット申し込みで初年度は年会費無料。
1年間のお試し期間が設けられているわけです。
「やっぱりこのカード合わないな...」と感じたら、1年以内に解約すれば完全に無料で利用できるので、とりあえず発行してみるのもアリですね。
マイペイすリボ登録で翌年度以降も年会費無料
マイペイすリボに登録すれば、2年目以降も年会費無料で利用できます。
マイペイすリボとは三井住友カードのリボ払いの名前で、利用額が全て自動でリボ払いになります。
ただ、リボ払いの手数料が一切かからない裏技的な方法もあるので、面倒でなければ利用しましょう。(詳しくは後述)
学生は在学中年会費無料
三井住友カードは学生限定で年会費無料に。(クラシックカードA年会費250円)
申し込みページが別に用意されており、三井住友カード(旧VISAクラシックカード)(学生)と名前がつけられていますが、デザインや受けられる特典はそのまま全て同じです。
学生向きのカードに三井住友VISAデビュープラスもありますが、“オトナ感”を演出したいなら通常の三井住友カードを選択すると良いでしょう。
4.ポイントアップのチャンスが多い
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)は基本還元率こそ低いですが、ポイントアップのチャンスが結構あります。
うまく活用できれば、意外とポイントが貯まりやすいカードですよ。
ポイントUPモール
ポイントUPモール経由でネットショッピングをすると、ポイントが最大20倍貯まります。
Amazonや楽天など有名なサイトが結構多いので使い所はありそうですね。
Amazon | 2倍 |
---|---|
楽天市場 | 2倍 |
Yahoo!ショッピング | 2倍 |
LOHACO | 3倍 |
ベルメゾンネット | 2倍 |
ディノスオンラインショップ | 2倍 |
FELISSIMO | 7倍 |
イトーヨーカドーネットスーパー | 3倍 |
セブンネットショッピング | 3倍 |
東急ハンズ ネットストア | 3倍 |
ユニクロオンラインストア | 2倍 |
「ネットショッピングの時はポイントUPモールから!」という癖さえつけれれば、こっちのものですよ。
例えばAmazonではポイントUPモール経由でもせいぜい1.0%。JCBカードWやオリコカードザポイントはその倍の2.0%。といった感じです。
正直なところ、“そこまでお得じゃない”ので、あくまでおまけ程度に捉えておくと良いでしょう。
ココイコ特典
2016年に新たに始まった話題のサービス「ココイコ!」。
行く予定の店に事前にエントリーすると、ポイント還元率がアップする仕組みです。(キャッシュバックも選択可)
店舗によってポイントアップ倍率は異なりますが、中には最大18倍のところも。還元率にして9%と、恐ろしいくらい高還元率です。
少々手間のようにも感じますが、検索ページもわりと使いやすいので、お出かけ前のルーティーンにさえできれば“超”がつくほどポインが貯まりますよ。(飲み会の幹事の人はなおさらです。)
三大コンビニ+マクドナルドでポイント5倍
2019年3月1日から新たに始まったのが、以下の4店舗でポイントが5倍になるサービス。
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- マクドナルド
マクドナルドはともかく、大手コンビニが網羅されているのはとても嬉しいですね。
「ココイコ!」と違って事前にエントリーも必要なく、三井住友カードで決済するだけでOKなので、ストレスなくポイントを貯められますね。
5.電子マネーiDキャッシュレスに強い
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)では、電子マネーiDと一体型にできます。
ポストペイ型(後払い式)の電子マネーであるiDでは、事前にチャージも必要なくサインレスで決済できるので便利ですよ。
Apple Payでも使える
三井住友カードはApple Payにも登録でき、iDの加盟店ならiPhone一つで決済できるようになります。
6.セキュリティー性が高い
これは三井住友カードに限った話ではないですが、三井住友はセキュリティー対策に力を入れている会社です。
もちろんどんなカード会社でも24時間体制の不正利用検知システムや、盗難補償(不正利用された分が全額返ってくる)はあります。
しかし、三井住友カードはそれにプラスで独自のセキュリティーサービスを展開しています。
裏面に顔写真を入れられる
三井住友カードは裏面に顔写真を入れられます。
顔写真と利用者が一致しなかったら店員が怪しむので、紛失時に不正利用されるリスクがグッと減りそうですね。
少し格好悪いような気もしますが、追加料金は一切取られないですし、心配性な方は「写真入りカード」を発行するといいですよ。
ネットショッピングには認証あり
ネットショッピングの際には「ワンタイムパスワードサービス」を利用すればより安全に。
ワンタイムパスワードサービスとは…
インターネットショッピングをより便利で安心・安全にご利用いただくためのパスワード生成アプリがご利用いただけるサービスです。アプリを起動させると、画面上に8桁のパスワードが表示されます。このパスワードは1回限りで、60秒ごとに新しいパスワードが生成されます。
出典:三井住友カード公式
60秒限定で1回限り利用できるパスワードを、都度発行してくれるんですね。
毎回毎回違うパスワードになるので、セキュリティーの強固さは抜群。ただ少し面倒なので、超心配性な人向けです。
おまけ:テレビCMで現金の安全性に問題提起
小栗旬さんが出演しているこのCM。実は三井住友カードのCMなんです。
「Have a good Cashless」という標語のもとに、現金の安全性に問題提起をしています。
キャッシュレス促進に積極的なので、三井住友のクレジットカードはますます利便性がましていく気がしますね。
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)の4つのデメリット
質実剛健で堅実なカードの代表格とも言える三井住友カード(旧VISAクラシックカード)。
すぐにでも手に入れたい気持ちもわかりますが、申し込み前にデメリットも把握しておきましょう。
- 還元率が低めでポイントが貯まりにくい
- リボ払いの罠に陥りやすい
- 国内旅行保険が付帯していない
- ETCカードや家族カードも年会費がかかる
1.還元率が低めでポイントが貯まりにくい
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)は利用額に応じて1,000円につき1ポイント(ポイント名:ワールドプレゼント)付与されます。
交換先によって多少変動しますが、ワールドプレゼントの価値は1ポイントあたり5円くらい。
還元率にして0.5%とかなり低めです。(式:5円÷1000円=0.5%)
ポイントをガンガン貯めたい人には不向き
0.5%という数字は楽天カードやJCBカードWなど、いわゆる“高還元率カード”(還元率1.0%以上)と比較すると半分。
カード決済でガンガンポイントを貯めて行きたい人には不向きです。
ただメリットで先述した通り、ポイントUPモールやココイコ特典などを使いこなせれば思っている以上にはポイントが貯められるはずです。
高還元率のクレジットカードは以下のページにまとめています。
25歳以下なら三井住友デビュープラス
25歳以下なら還元率1.0%の三井住友デビュープラスがおすすめ。
三井住友カード デビュープラス
- 電子マネー
- 初めて
三井住友ブランドのカードの中で唯一高還元率のカードで、さらに年会費も実質無料。
ステータス性が高い三井住友ゴールドカードへのランクアップの道筋が明確なので、若いうちに三井住友デビュープラスを発行するのは打算的でクレバーな選択だと思いますよ。
2.リボ払いの罠に陥りやすい
三井住友のカードはマイペイすリボへの勧誘が執拗に多いです。
しかもこれまた結構甘い言葉で誘惑してくるんですよね。
- リボ払い分はポイント2倍
- マイペイすリボ登録で年会費無料
- マイペイすリボ登録で2000ポイントプレゼント
ただリボ払いの仕組みをきちんと理解していないと、逆に損をしてしまいます。
気づいたらリボ地獄に...
そもそもリボ払いとは毎月一定の金額を支払うシステムで、超過分には手数料がつく仕組みになっています。
気がついたらリボ残高が数100万円になって、毎月手数料を支払うのに手いっぱいの状況になることも。いわゆる「リボ地獄」です。
え?リボの返済は毎月16円ずつしか返せてなかったの?? pic.twitter.com/RtfnWRzpmE
— 吉田 雄大 (@yoshida_yudai) 2018年11月6日
Twitterにはこんな人までいました。恐ろしいですね。
リボ払いの恐怖は裏技で克服!
しかし「毎月の支払い額>利用額」になるように設定すれば、手数料は一切かかりません。
4万円を使ってもその月のうちに返済できるので、リボ残高に回る分がなくなり、金利が一切かからないんですね。
このようにうまく付き合えば意外と怖くないです。正しい知識があるかないかだけの話です。
3.国内旅行保険が付帯していない
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)は海外旅行保険こそありますが、国内旅行保険は付帯していません。
そもそも一般カードで国内旅行保険が付いていること自体がかなり珍しいので、わざわざデメリットとして取り上げるほどではないかもしれませんね。
国内旅行保険はあまりいらないかも...
日本はどの国よりもダントツで治安がいいですし、海外旅行よりもリスクは低いですよね。
旅行先で病気や怪我をした場合でも、保険証があれば十分に対応できるはずです。(日本語も通じますし...)
正直なところ、国内の旅行にはわざわざ旅行保険は必要もないのかな、と思います。
国内旅行保険が必要ならクラシックカードA
どうしても心配な方は、国内旅行保険付きの三井住友カード(旧VISAクラシックカード)Aがおすすめ。
クラシックカードAはクラシックカードの兄貴分的な存在で、年会費が1,500円と250円高いぶん旅行保険が充実したカードです。
三井住友カード(旧VISAクラシックカード) | 三井住友カード(旧VISAクラシックカード)A | |
---|---|---|
年会費 | 1,250円+税 | 1,500円+税 |
海外旅行保険 | 最高2,000万円 | 最高2,500万円 |
国内旅行保険 | なし | 最高2,500万円 |
旅行を全力で楽しむためにも、クラシックカードAで不安材料を消してしまいましょう!
女性はアミティエカードがおすすめ
女性は、女性限定の三井住友VISAアミティエカードがおすすめ。
三井住友カード アミティエ
- 海外◎
- スピード発行
- 買い物◎
アミティエカードは年会費は三井住友カードと同じながら、旅行保険はクラシックカードAと同じく国内外最高2,500万。
楽天カード | 三井住友カード アミティエ | |
---|---|---|
年会費 | 1,250円+税 | 1,250円+税 |
海外旅行保険 | 最高2,000万円 | 最高2,500万円 |
国内旅行保険 | なし | 最高2,500万円 |
その他のサービスはほとんど三井住友カードと同じ(むしろそれ以上)なので、女性なら絶対にアミティエカードが得ですね。
4.ETCカードや家族カードも年会費がかかる
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)は追加で発行できるETCカード・家族カードの年会費がかかります。
- 家族カード:年会費440円(税込)
- ETCカード:年会費440円(税込)
ほとんどのクレジットカードではこういった追加カードの年会費は無料なことが多いので、少しデメリットかもしれませんね。
条件クリアで年会費無料に(かんたん)
ただ、利用回数の条件さえクリアできれば年会費無料に。
- 家族カード:年3回以上の利用で翌年度無料
- ETCカード:年1回以上の利用で翌年度無料
結構簡単な条件ですね。普通に使っていれば実質年会費無料になりそうです。
使うかどうかわからないなら、コストもかかる上に管理も大変なので追加カードは発行しないほうが良さそうです。
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)に関するよくある質問
三井住友カード(旧VISAクラシックカード)に関するよくある質問をQ&A形式で回答していきます。
- 限度額はどのくらい?
- 審査の基準や難易度はどのくらい?
- 三井住友カードAとはどう違うの?
- 三井住友カード(学生)とはどう違うの?
- 三井住友VISA SMBC CARD クラシックとはどう違うの?
気になる項目をチェックしておきましょう。
Q.限度額はどのくらい?
クラシックカードの限度額については、以下のように公式サイトに明記されていました。
総利用枠 | 10~80万円 |
---|---|
カード利用枠 | (カードショッピング)10~80万円 |
リボ払い・分割払い利用枠 | 0~80万円 |
キャッシング利用枠 | 0~50万円 |
一般カードとしてはごくごく平均的な限度額ですね。
利用枠は審査によって決まるので、実際に申し込んでみないと上限額がいくらになるかはわかりませんが、収入があれば50万円程度はもらえると思いますよ。
限度額が足りないなら三井住友ゴールド
80万円の限度額じゃ少ないな、と感じた場合は上位