社会人になる上で必携とも言えるのがクレジットカード。
しかしクレジットカードは様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。いざクレジットカードを持とうとしてもどのカードを選べばいいか迷ってしまうもあるでしょう。
そこで今回は
- 新社会人はどのようなクレジットカードを持つべきか?
- 新社会人にオススメのクレジットカード
に絞って解説していきたいと思います。
新社会人の方やこれから社会人になる20代前半の方は必見です!
新社会人はどうやってクレジットカードを選べばいいの?
新社会人ではスーツや靴、一人暮らしを始める人なんかは家具なども購入しなくてはならず初期の出費がかさみます。
まだ働き始めていないから手元にお金がない、という人もクレジットカードなら支払いを先延ばしにできたり分割払いできるため持っておきたいところです。
そこで、おすすめのクレジットカードを紹介していく前に、まずは「新社会人はどのようなクレジットカードを選べばいいのか」について解説していきます。
クレカ選びの際に知っておくべき3つの大前提
クレジットカード選びの際に知っておいて欲しい大まかな基準は以下の3つです。
- 年会費と付帯するサービスのバランス
- ポイント還元率
- 国際ブランド
- クレジットカードを持ったことがない!
- 持っていたけど、ほとんど使ってなくてあんまりわからない
という人は読んでおくことをオススメします。
また、クレジットカードを普段から結構利用しているよ!という人も初心にかえるために基礎知識を確認しておきましょう。
1.年会費と付帯するサービスのバランス
クレジットカードは大きく分けると以下のような種類があり、年会費もそれぞれ異なってきます。
ランク | 年会費の目安 | 審査に通る目安 | 主な特典の特徴 |
---|---|---|---|
一般カード | 無料~3,000円 | 学生や新社会人 | 特定のサービス利用で還元率が上昇 |
ゴールドカード | 10,000円~30,000円 | ある程度勤務年数を重ねた社会人 | 空港サービスや海外での手厚いサポート |
プラチナカード | 20,000円~100,000円 | 年間利用金額が数百万以上の社会人 | 専属コンシェルジュサービス |
ブラックカード | 100,000円~ | 高い年収や地位、社会的信頼がある方 | カードの限度額の指定がない |
ランクが上がるにつれて年会費がかかる分付帯するサービスや保険などは充実していきますが、これらの特典を使いこなせなければ宝の持ち腐れになってしまうことには注意が必要です。
例えば、一般の主婦の方がショッピング用にカードを発行したい場合、いくら豪華な特典が付帯しているとしてもその特典を活かすことが難しいですよね。
この場合、年会費を3万円以上も支払ってゴールドカード以上のカードを持つのは、お金の無駄ということになります。これが、「宝の持ち腐れ状態」というわけですね。
豪華な特典は、確かに付帯していると嬉しいものですが、うまく使えなければ自分の首を絞めることに繋がってしまうので、クレジットカード選びでは自分の生活スタイルで年会費以上のサービスを使いこなせるかどうかを重視するべきなのです。
2.ポイント還元率
次は2つ目の基準のポイント還元率です。
ポイント還元率とは「ある商品を買った際にその値段の何%分のお金がポイントとして返ってくるのか」ということです。
つまり還元率が高ければ高いほど買い物の度に手に入るポイントが多くなるということですね。
一般的なクレジットカードでは0.5%のポイント還元率のものが多く1.0%以上あれば高還元率であるとされています。
0.5% | 一般的なクレジットカード |
---|---|
1.0%以上 | 高還元率クレジットカード |
また、クレジットカードの中には「決められた系列のお店やサービスなどを利用することでより高い還元率に変化する」というものもあります。
クレジットカードを選ぶ際には
- そのカードのポイント還元率はどの程度なのか
- 自分がよく買い物するお店でポイントがたくさんもらえるか
ということについて知っておくといいでしょう。
国際ブランド
クレジットカードの券面を見ると左下に「VISA」や「MasterCard」といったロゴが書いてあるはずです。
これがいわゆる「国際ブランド」というもので、世界中でクレジットカード決済ができるように決済システムを提供している会社です。
お店はこれらの国際ブランドに加盟店手数料を支払うことでカード決済を導入しているわけですね。
日本で発行されているクレジットカードの国際ブランドは主に以下の4つ。
VISA | ・クレジットカードの売上高が世界シェアNo.1 ・VISAのカードを所有していれば、国内はもちろん世界中のいたるところで使用することができる ・国際ブランドの中で、一番利便性が高いブランド |
---|---|
Mastercard | ・VISAに次ぐ世界シェアNo.2 ・VISAと同様に世界中で使用することができる ・au WALLETプリペイドカードへのチャージやApple Payなどスマホ決済に強みがある |
JCB | ・日本発の国際ブランドなので、国内でカードが使えるお店ならほぼ利用することができる ・国内では、カード会員数も利用できる加盟店数もトップクラス ・特典が豊富に付帯されている ・国外では利用できないところがまだまだ多い |
AMEX | ・利用可能な店舗は他のブランドと比べると少なめ ・日本国内は加盟店が少ないが、JCBと提携しているためJCB加盟店で使える。 ・ステータスが高く、海外で信用が得やすい |
例えば、街から離れている地域で利用したい場合にはVISAを選び、また高ステータスを示したいなどの場合にはAMEXを選ぶなど、できるだけ利便性があるように選ぶといいでしょう。
新社会人になるにあたり、初めてクレジットカードを持つという人は世界中で利用できるVISAブランドのクレジットカードを選んでおくのが無難かもしれません。
- 初めてのクレジットカードで海外でも利用する予定がある人
→VISA・MasterCard - すでにVISA/MasterCardのカードを持っている人・国内でしか利用しない人
→JCB・AMEX
- 年会費と付帯するサービスのバランス
- ポイント還元率
- 国際ブランド
などを意識することが重要なことがわかりましたね。
新社会人のクレジットカード選びは超重要!将来を見据えて戦略を立てよう
新社会人の方達は先ほどの3点のみならず、30代や40代になった時にどんなカードを持っていたいか、将来を見据えて逆算的にクレジットカード選びをする必要があります。
というのも、後輩や女性に奢ったりする機会が増える30代ではステータスの高いクレジットカードを持ちたくなる(持っておくべき)のですが、そのステータスカードを持つためには、20代前半の今発行するクレジットカードが非常に重要になってきます。
30代ではステータス性のあるクレジットカードが必要に!
ステータスというのはそもそも抽象的なものですが、一般的には「取得難易度が高い=ステータスが高い」と考えていいでしょう。
つまりステータスの高さは「一般カード<ゴールドカード<プラチナカード<ブラックカード」という風になっています。
例えばアメックスゴールドカードなどは、ステータスカードの代名詞ですね。
ゴールドカードやプラチナカードなどの「ステータス」が高いと呼ばれるクレジットカードは支払い時に以下のように好印象を他人に与えることができます。
- 収入の安定や資産をきちんと管理できている
- いい会社に勤めている
部下や後輩などができる30代。
支払いをスマートに見せるためにステータスの高いカードを持っておきたいところです。
さらに、ゴールドカードやプラチナカードではステータスを示せる他にも以下のような充実した特典を受けることもできます。
- 空港ラウンジを無料で利用可能
- 充実した海外旅行保険
- レストランでの優待
- 手荷物無料宅配サービス
- エアポート送迎サービス
- プラチナではコンシェルジュサービス
支払い方法は他人に見られており、ステータスを示したい人はゴールドカードやプラチナカードを持つべきなんです。
それらのカードは他にも様々なメリットや特典が受けられるため、余暇やプライベートを充実させたい30代では持っておきたいですよね。
20代で持つクレジットカードで取得できるかが決まる
ゴールドカードやプラチナカードはステータスが高い分審査の基準も厳しいですね。
「将来的(30代や40代)にはゴールド・プラチナを持ちたいけど自分でも持てるのかな・・・。」
という人も多いますが、審査が通りやすくなるには20代でのクレジットカード選びが非常に重要なのです。
それには「社内クレヒス」というものが関係しています。
カード会社がカードの審査をする際に参考にする個人の信用情報には以下の2種類があります。
個人信用情報 | ローンや延滞、カード発行などの個人の信用情報 |
---|---|
社内クレヒス | カード会社独自の信用情報 |
「個人信用情報」は一般的に「クレヒス」と呼ばれるもので、CICなどの個人信用情報機関に登録されており、どのカード会社でも見ることができます。
一方「社内クレヒス」はカード会社独自のもので自社のクレジットカードの利用履歴などから個人が信用できるかどうか判断するためのもの。
例えば、楽天カードを毎月数万円を利用するなど、利用実績をしっかり積んでいると楽天カードでの「社内クレヒス」は良いものになります。
そうなると、上位ランクに位置する楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードの審査に通りやすくなるのです。
つまり20代の今発行したクレジットカードと同じカード会社のゴールドカードやプラチナカードでは他社のカードを申し込むよりも審査が通りやすいということです。
- 三井住友ゴールドカード・三井住友プラチナカードが欲しい人
→三井住友クラシック(A) - JCBゴールドカード・JCBプラチナカードが欲しい人
→JCB一般カード - 楽天プレミアムカードが欲しい人
→楽天カード・楽天ゴールドカード - アメックスゴールドカード・SPGアメックス・デルタアメックスゴールドが欲しい人
→アメリカンエキスプレスカード - MUFGカードプラチナが欲しい人
→MUFGカードゴールド
現時点でステータスの高いクレジットカードが欲しい人は?
現時点でゴールドカードやプラチナカードなどのステータス性が高いクレジットカードが欲しい人もいるでしょう。
- 大企業
- 外資系の企業
- 医者
- 公務員
など年収や信頼の高い職業に就いている方は、新社会人でもステータスカードの審査に通ることもあります。
そういった方は、30代にオススメのステータスカードの記事を参考にしてみるといいかもしれません。
中でも20代限定や若者向けのクレジットカードがおすすめ
数あるクレジットカードの中には、20代限定など若者向け(学生や新社会人)のものがあり年会費が安めに設定されているわりには充実したサービスを受けることができます。
その理由は、「初めて所有したクレジットカードは歳をとってもそのまま使い続ける人が非常に多い」ということにあります。
クレジットカード会社は若者には安い年会費で充実したサービスを提供し満足させることで、そのまま自社のクレジットカードを利用してもらい将来の優良顧客にしようとしているわけですね。
もちろん、元々のターゲット層が若者であるため新社会人の方は審査に問題なく通過できるでしょう。
さらに、将来的にゴールドカードやプラチナカードへのランクアップがしやすくなっており、新社会人が持つべきクレジットカードの条件をかなり満たしているのです。
普段づかいが便利なものもおすすめ
サービスが充実しているクレジットカードが欲しいですが、新社会人になりたての頃は財布に余裕がない人も多いはずです。
とりわけ一人暮らしを始めた人なんかは、家賃や食費、生活用品、飲み会代などの生活費に給料がほとんど持ってかれてしまうなんてことも。
そういう人は普段使いでお得で便利なクレジットカードを発行するのも一つの手です。
例えば、
- 普段の買い物でポイントがたくさん貯まるカード
- いつも使ってるスーパーでポイントが多くもらえるカード
といったようなクレジットカードは日々の生活でポイントがどんどん貯まっていくので節約になります。
また、 通勤で電車を利用する人なんかは、定期券と一体型のものや、定期の購入でポイントが多く貯まるクレジットカードなんかもおすすめできます。
- 20代限定など若者向けのカード
- 日々の生活でポイントが貯まりやすいカード
- 定期券と一体型で通勤に便利なカード
複数枚のカードを組み合わせて、充実したライフを送りましょう。
新社会人におすすめの20代限定や若者向けのクレジットカード4選
まずは20代限定や若者向けのクレジットカードを4枚紹介していきます。
- 三井住友VISAデビュープラス
- JCB GOLD EXTAGE
- セゾンブルーアメックス
- JAL普通カード(+JAL CLUB EST)
これらのクレジットカードには
- 年会費が安めだが充実したサービスを受けられる
- 新社会人でも審査に通りやすい
- ゴールドカードやプラチナカードにランクアップしやすい
というような特徴があるので、まずはこの中から検討してみましょう。
三井住友VISAデビュープラス
三井住友デビュープラス
- 電子マネー
- 初めて
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 1,250円 | 0.50~2.50% |
- 初めてクレジットカードを作る25歳以下
- お得にポイントを貯めたい
- 急ぎでカードが欲しい
- メリット
- デメリット
- 18~25歳限定なので属性が弱くても作れる見込みは十分
- ポイント還元率が通常カードの2倍と高い(1.00%~)
- 主要コンビニやマクドナルドで常に2.5%/選んだ3店舗でいつでも2倍
- 年一回以上使えば翌年度無料(実質年会費無料)
- 最短翌営業日のスピード発行
- 満26歳で三井住友VISAプライムゴールド、満30歳で三井住友ゴールドとステータスアップの道筋が明確
- ANAマイルや各種共通ポイントなどポイント交換先も豊富
- 旅行保険が付帯されない
- ETCカードや家族カードは年に一度も使わないと年会費あり(二年目以降)
- 26歳からは別カードに変わってしまう
「三井住友VISAデビュープラスカード(若者限定)」は入会資格が18歳~25歳までの方(高校生を除く)と若者専用カード。
初めてクレジットカードを持ちたいと思う学生や新社会人の方にオススメのクレジットカードです。
三井住友VISAカードの中でもデビュープラスに限ってはずっと2倍のポイントがもらえたり、「ポイントアップモール」や「ココイコ」などのサービスを利用することで、ポイントが最大20倍つくなどとても貯めやすくなっています。
満26歳を迎えると三井住友VISAプライムゴールドを持てる
三井住友VISAデビュープラスカードの1番の魅力は、自動的に「三井住友VISAプライムゴールドカード」へと切り替わる点です。
満26歳を迎えてデビュープラスを持てなくなった方は「三井住友VISAクラシックカード」か「三井住友VISAプライムゴールドカード」のどちらかを持つことになるのですが、後者の方が年会費も安くサービスも充実しています。
プライムゴールドは、他のゴールドカードと比べると特典がやや弱いカードではありますが、
- 国内空港ラウンジを無料で利用可能
- プレミアムグルメクーポン
- ゴールドデスク
- 最大限度額5,000万円の旅行傷害保険
などの特典が付帯し、20代の方であれば十分に使いやすいゴールドカードと言えるでしょう。
満30歳を迎えると三井住友ゴールドカードに
さらに、三井住友VISAプライムゴールドは満30歳になった時点で三井住友ゴールドカードにランクアップするのです。
三井住友カードゴールド
- 海外◎
- 電子マネー
- ステータス
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 10,000円 | 0.50~2.50% |
- ステータスカードが欲しい30歳以上
- キャッシュレス決済もよく使う
- 大手の信頼あるステータスカードを持ちたい
- なるべく早くゴールドカードを発行したい
- メリット
- デメリット
- ゴールドカードの中でも社会的信用、ステータスが高い
- 国内の主要空港ラウンジを利用可(同伴者も1名まで無料)
- 海外、国内の旅行保険が自動付帯
- Reluxでのホテル予約が3,000円引きor5%OFF
- 医師にいつでも無料で健康相談ができる
- ネット申込なら初年