VISA?Mastercard?どっちがいいの?
楽天カードにしてもdカードにしても、VISAやMasterCard、JCBを選べるクレジットカードはたくさんありますが、どの国際ブランドを選ぶべきか迷いますよね。
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中でも有名なVISAとMastercardは、ハッキリとした違いがわからない人も多いはず。
そこでこのページでは、VISAとMastercardを徹底的に比較してみました。この記事を読めばあなたにぴったりな国際ブランドがどちらか、わかるはずですよ!
→VISAブランドのおすすめクレジットカード一覧
→Mastercardブランドのおすすめクレジットカード一覧
VISAとMastercardの違いを比較【3分でわかる】
まずはVISAとMastercardの基礎知識的なところを解説します。
どっちも国際ブランドの一種
そもそも「VISA」「Mastercard」はどちらも国際ブランドの一種。
国際ブランドとは、決済システムを提供している会社のことで、これのおかげで国内のみならず世界中でクレジットカードを使えるんですね。
「VISA」「Mastercard」の他にも、「JCB」や「アメックス」、「ダイナース」、「銀聯」など様々な国際ブランドがあります。
こういったカード会社が国際ブランドと提携してクレジットカードを発行しています。
お店は国際ブランドと提携している
カード決済ができるお店では、加盟店手数料を支払って国際ブランドと提携しています。
どの国際ブランドと契約するかはお店側の自由。
そのため「VISAしか使えないお店」や「VISA・Mastercard・ JCB・AMEXを使えるお店」など、店によって使えるクレジットカードが変わってくるんですね。
比較すべきポイントは3つ
比較する要素は以下の3つ。
- シェア・使えるお店・国
- 特典やサービス
- 今後の展望
まずは国際ブランドとして、最も重要な決済力を比較。
そして、特典やサービスを比較し、シチュエーションごとにでどちらがお得で便利かを見ていきます。
最後に両ブランドの動きから今後の展望を推測していきます。
VISA・Mastercardの比較表
VISAとMastercardの比較をかんたんに表にまとめました。
VISA | Mastercard | |
---|---|---|
決済額のシェア | 56.1% | 25.6% |
加盟店数 | 約4,720万 | 約4,720万 |
コストコ | × | ◯ |
海外キャッシング (ATM数) |
約260万台 | 約200万台 |
海外決済事務手数料 | ◯ | ◎ |
対応カード | ◎ | △ |
Apple Pay | △ | ◎ |
コンタクトレス決済 | △ | ◯ |
現状 | ◎ | ◯ |
将来性 | ◯ | ◎ |
それぞれについて、もう少し深掘りをして解説していきます。
VISA・Mastercardを加盟店数で比較
国際ブランドとして最も重要なのが、決済できるかどうか。
いくら便利やお得でも、そもそも決済できる場所が少なかったら使い物にならないですもんね。
決済額のシェアはVISAがダントツ
国際ブランド別の決済回数(≒決済額)のシェアは以下の通り。
上記を見るとVISAが半数以上とダントツです。
これに次いでMastercardが25%と世界中の4分の1を占めています。
シェア率だけで見ると、VISAがMastercardにダブルスコアで差をつけており、現状では最も人気が高い(使われている)国際ブランドだとわかりますね。
使える場所(加盟店数)はMastercardが多い
決済回数のシェアではVISAに遅れを取っているMastercardですが、利用できる店舗数は勝るとも劣らない状況です。
2018年度のニルソンレポートの調査では、加盟店数はVISA・Mastercadともに、4,720万店舗。
公式サイトやCMで「世界で最も多くの場所で使えるMastercard」と公言していることから、MastercardはVISAよりも若干多いと判断できます。
みなさん、ご存知でしたか?
実はMastercardは、日本でも、世界でも、最も多くの場所で使えるクレジットカードなんです。さらに、数々のPricelessな体験をご用意しています。#pricelessを選ぼう。— Mastercard Japan (@MastercardJP) 2018年3月2日
国ごとに便利なのはどっち?
加盟店数ではVISAもMastercardの間に大差はありませんでした。
そこで気になるのが、使える地域に偏りがあるのかどうかですね。
具体的な国名を例に挙げて見て行きましょう。
日本では大きな差なし
日本国内においては、VISAでもMastercardでも使えるところに大差はなく、ほぼほぼ一緒です。
「カード決済できる=VISA・Mastercardを使える」という認識でOKでしょう。
巨大な店舗で唯一差があるとしたら、コストコですね。
コストコでは2018年3月からMastercardブランドしか使えなくなったので、コストコ利用者、もしくは利用予定がある人はMastercardを一枚持っておくと便利ですよ。
イギリス(ヨーロッパ)では若干Mastercardか?
イギリスを初めとしフランス、ドイツなどのヨーロッパ各所ではMastercardが強い傾向がありました。
しかし、現在ではVISAもほとんどの店舗で使えるので、大差はないです。
オーストラリアではMastercardが有利だったが…
世界屈指のキャッシュレス先進国、オーストラリア。
キャッシュレス化が進んだ背景に、Mastercardのコンタクトレス決済が大きく普及したことがあります。(2015年段階ですでにMasterCard利用の過半数がコンタクトレス決済)
ただ、現在ではVISA・Master共にほとんどの店で使えますよ。
余談ですが、自動販売機とコインパキングもカード払いできることに、テンションが上がりましたね。
海外キャッシングできるATMはVISAが多い
海外旅行で重宝するのが「海外キャッシングサービス」。
両替所で換金するよりも手数料が安く、少額から引き出せるので、お金が余る心配もありません。
VISAとMastercardではキャッシングできるATMが違います。
VISA対応のATM台数は約260万台と、Mastercardの200万台よりも多いです。
数字上では多少VISAの方が多いですが、体感ではそれほど違いはないと思いますよ。
- 大都市に行く→Mastercardがお得
- 田舎町に行く→VISAの方が便利
両ブランドのカードを持っておくのが理想ですね。
しかし現在では、世界中ほとんどの店がVISA・Masterを両方導入しており、国ごとに歴然とした偏りはないです。
どちらを持つかは、“使える場所”以外の特典やプラスαの機能で判断していくのが良さそうですね。
VISA・Mastercardを特典やサービスで比較
使える場所はどちらも同じような感じのVISAとMastercard。
続いては、お得かどうか、プラスαのサービスが使えるかどうかで比較していきましょう。
- 対応しているクレジットカード
- 海外決済手数料
- Apple Payでの利用
- コンタクトレス決済
対応カード
クレジットカード一枚一枚ごとに、対応している国際ブランドは異なります。
例えば楽天カードはVISA・Mastercard・JCB・AMEXの4種類から選択可能なのに対して、三井住友カード(一般)はVISA・Mastercardのどちらかです。
カード選びで国際ブランドを優先的に考える場合、欲しいカードがそもそも対応しているかが重要になってきます。
人気のカードはだいたい両方選べる
そこで、人気のクレジットカードがVISA・Mastercardのどちらに対応しているかを表にまとめてみました。
VISA | Mastercard | |
---|---|---|
楽天カード | ◯ | ◯ |
ヤフーカード | ◯ | ◯ |
イオンカードセレクト | ◯ | ◯ |
JCB一般カード | × | × |
イオンゴールドカード | ◯ | ◯ |
セゾンカードインターナショナル | ◯ | ◯ |
dカード GOLD | ◯ | ◯ |
JAL普通カード | ◯ | ◯ |
三井住友カード | ◯ | ◯ |
エポスカード | ◯ | × |
トップ10のうちVISAだけなのはエポスカードくらいです。ほとんどのカードでは、VISA・Master両方選べますね。
デザインが豊富なのはMastercardの傾向
同じクレジットカードでも、国際ブランドによってサービスが多少異なります。
その中でも顕著なのが、選べるデザイン数。
例えば楽天カードはMastercardブランドなら、バルセロナデザインやお買い物パンダデザインを選択可能。
VISA | Mastercard | |
---|---|---|
通常デザイン | ◯ | ◯ |
お買いものパンダ | × | ◯ |
FCバルセロナ(エンブレム) | × | ◯ |
FCバルセロナ(プレーヤー) | × | ◯ |
楽天イーグルス | × | ◯ |
イニエスタ | × | ◯ |
YOSHIKI | × | ◯ |
一概にはいえませんが、だいたいのカードでVISAブランドは通常デザインのみに対し、Mastercardブランドでは特殊なデザインをチョイスできるケースも多いですよ。
海外決済手数料(為替レート)はMastercardが安い
海外でクレジットカードを利用すると、「海外決済手数料」が必ずかかります。(一括払いでも)
この手数料は各国際ブランドが設定する為替レートによって決まるので、VISAとMastercardのカード間でも当然差が生まれてきます。
日によって変化はするものの、統計的にみてMastercardの方が高レート。(国際ブランドの中で一番)
つまりVISAよりも、Mastercardの方が海外決済手数料が少なくすみお得です。(海外キャッシングも同様)
Apple Payで便利なのはMastercard
2016年から日本でも使えるようになったApple Pay。
もちろんMastercardもApple Payに対応しており、iPhone一つで買い物できたり、Suicaチャージやネットショッピングもラクラクです。
一方VISAはApple Payに登録こそできるものの、機能が制限されており、使い勝手がいいとは言いづらい状況です。
VISAはID・QUICPayとしてしか使えない
VISAブランド自体はApple Payに対応していません。
そのため、クレジットカードの支払い機能を使う以下のサービスには対応していないです。
- Apple Pay上でのSuicaチャージ
- ネットショップでのApple pay支払い
ただ、iD・QUICPayいずれかの電マネーとしては使えます。(これはカード会社とApple Payの契約の問題だから)
誤 | VISAはApple Payに対応しているが、一部の機能が使えない |
---|---|
正 | VISAはApple Payに対応していないが、一部の機能は使える |
確かに、Apple Pay上でできませんが、Suicaアプリを使えばOK。
問題なくチャージできますよ。
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