クレジットカードの大きな利点として挙げられるのが「還元率」。
還元率が高くポイントが貯まりやすければ、そのまま“お得”と言えます。(年会費との兼ね合いはありますが)
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高還元率のクレジットカードを効率的に探せるよう、このページでは次の内容を徹底的にまとめました。
- クレジットカードの「還元率」と「ポイント付与率」
- 通常ポイント還元率1.0%以上のクレジットカード10枚の比較
- ポイント還元率が高いゴールドカード5枚の比較
- ポイントやマイル別の高還元率カード
- 特定シーン別の高還元率カード
各カードの解説は「還元率」に焦点を当てています。気になるカードがあったら詳細ページや公式サイトをチェックしてみてください。
還元率と付与率、クレジットカードの基本
クレジットカードの醍醐味の一つとして、ポイントプログラムを挙げる人も多いはず。
いつの間にか貯まっていると、かなり得した気分になりますよね。
「還元率」という言葉を聞けば大体のイメージは湧くと思いますが、実は落とし穴もあります。賢く選べるようになるため、基本的なことを押さえておきましょう。
ポイントの付与率と還元率
まず、ポイントの付与率と還元率について。次の表をご覧ください。
①10,000円で100ポイント その後50円分の商品券に交換 |
②10,000円で10ポイント その後50円分の商品券に交換 |
|
---|---|---|
付与率 | 1.0% | 0.1% |
還元率 | 0.5% | 0.5% |
一見すると①の方がお得に見えるかもしれませんが、還元率はどちらも同じ0.5%。
鍵となるのはポイントを交換(利用)する時のレート、つまり「1ポイントあたりの価値」です。
交換先によって上下するものの、1ポイントあたりの価値はだいたい5円。なので、基本還元率は約0.5%となります。
還元率は円換算で考える
クレジットカードのポイントプログラムによって、交換先や交換レートはさまざまです。
1ポイントあたりの円換算価値が高ければ還元率は上がるので、100円で1ポイント=高還元率とは言い切れません。
還元率を考えるときは、「付与率」と「ポイントを交換(利用)するときの円換算価値」をセットで考えましょう。
通常還元率~最大還元率
もう一点必ず押さえておきたいのが、最大還元率という概念です。
多くのクレジットカードには通常時のポイント付与と、「特定のお店で○○倍」といった特約が存在します。
たとえば2,000人に聞いたランキングでも断トツの人気を誇る楽天カードであれば通常時は100円で1ポイント、楽天市場での利用なら100円で3ポイント貯まります。
利用頻度の多いお店での還元率が高いカードを持ち、日々お得に使い分けるのがスマートですね。
おさらい:還元率は「交換性」と「最大値」にも注目
クレジットカードの還元率がどのようなものか、大体お分かりいただけたでしょうか。
最終的にポイントを利用するときの円換算価値、それが還元ですね。
- 100円で1ポイント貯まり(付与率1.0%)、1ポイント=2円分で使えたら還元率は2.0%
- 貯まるポイントによって交換性はさまざまなので、円換算価値も異なる
- 特定の店舗で○○倍など、ポイント特約での「最大還元率」も重要
それでは次項から、実際の高還元率クレジットカードをまとめていきましょう。
通常ポイント還元率が高いクレジットカード10枚を比較
まずは通常時のポイント還元率が高い、代表的なクレジットカード10枚を比較してみましょう。
人を選ばず使いやすい、年会費無料~実質的に無料、且つ常時1.0%以上のポイント還元率を誇るカードをピックアップしました。
各カード画像タップでメリット&デメリット等の詳細ページを開きます。
カード名 | 還元率 | 年会費 | 主な高還元シーン |
---|---|---|---|
楽天カード | 1.00%~3.00% | 無料 | ・楽天市場などで3.0%以上 ・楽天ペイとの併用で1.5% |
Orico Card THE POINT | 1.00%~2.00% | 無料 | ・オリコモール経由の通販 (Amazon、楽天市場等で2.0%以上) |
JCB CARD W | 1.00%~3.50% | 無料 | ・セブンイレブンやAmazonで2.0% ・スタバで5.5%など他多数 |
ヤフーカード | 1.00%~3.00% | 無料 | ・Yahoo!ショッピングで3.0%以上 ・PayPayチャージで1.0%+PayPay分 |
dカード | 1.00%~5.00% | 無料 | ・ローソンで3.0%OFF+2.0%ポイント ・高島屋やdショッピングで3.0%など |
リクルートカード | 1.20%~4.20% | 無料 | ・リクルート関連サービスで4.2% ・多くの電子マネーチャージで1.2% |
REX CARD | 1.25%~1.50% | 無料 | ・モール経由の通販で1.75%以上 ・価格.comで1.5% |
ビックカメラSuicaカード | 1.00%~11.50% | 477円(税別) ★ |
・ビックカメラで最大11.5% ・Suicaチャージや切符購入で1.5% |
P-one Wizカード | 1.50%~2.50% (※) |
無料 | ・自動的に1%割引+0.5%のポイント ・モール経由の通販でポイントアップ |
DCカード Jizile | 1.42%~1.50% (※) |
無料 | ・常時1.20~1.50%の還元率 ・モール経由の通販でポイントアップ |
※…リボ払い専用クレジットカード(通称リボ専カード)。リボ払いで手数料がかかると高還元率の意味がなくなるので、上級者向けです。
★…初年度無料/年に一回以上ショッピング利用すれば翌年も無料。
各カードに通常還元率~最大還元率を書いていますが、実際には特定のシーンでさらに還元率が高くなるクレジットカードもあります。
「還元率」に焦点を当て、一枚ずつざっくりと特徴を見ていきましょう。
1.楽天カード
楽天カード
- 節約◎
- 電子マネー
- 買い物◎
- 初めて
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 1.00~3.00% |
- 年会費無料の高還元率カードがほしい
- 楽天市場をよく利用する
- 初めてクレジットカードを作る
- 国際ブランドを選びたい
- メリット
- デメリット
- 通常1.0%、楽天市場で3.0%の高いポイント還元率
- 年会費無料で海外旅行保険も利用付帯
- 学生や主婦、フリーターでも可能性十分
- 身分証明書要らずで簡単ネット申し込み
- Edy搭載、Apple Pay利用可とキャッシュレスにも◎
- 国際ブランドもデザインも豊富
- ANAマイルを貯めたい人にもそれなりに○
- ポイントは楽天市場や楽天ペイで使えるので、交換できるアイテムは実質無限大
- ETCカードは年会費が500円+税(無料にする方法も)
- 所有者が多いのでステータスは低い
- 審査結果は最短即日だが、届くまでは一週間程度
- Amazon派はJCB CARD W等の方がお得
- 楽天からのメルマガが多い(解除可能)
- 期間限定ポイントは慣れが必要(楽天ペイで消化も◎)
- 楽天市場で月9,000円以上使う人は楽天ゴールドカードの方がお得
最も所有者が多く、2,000人に聞いた人気クレジットカードランキングでも断トツ1位の楽天カード。
通常1.0%、楽天ペイとの併用で1.5%、そして楽天市場では常時3.0%以上になる高い還元率に定評があるクレジットカードですね。
実際には楽天トラベル、楽天銀行、楽天モバイルなどの楽天系サービスを使えば使うほど、楽天市場での倍率が上がります。(最大15%)
ポイントの貯まりやすさは最強?
楽天経済圏のサービスを使い倒す人であれば、効率良くポイントを貯めることに関しては右に出るクレジットカードは存在しないでしょう。
キャンペーン等もうまく併用することで、実際にはカードの特徴として挙げる「還元率の数字」以上に貯まります。
欠点はAmazonでの還元率
ポイント還元率に焦点を当てれば、欠点らしい欠点はAmazonでの還元率くらい。それでも1.0%はあります。
コンビニも楽天カードを楽天ペイに登録して使えば常時1.5%の高還元率なので、十分に許容範囲でしょう。(セブンイレブンは楽天ペイ利用不可)
(Amazonやコンビニでさらなる高還元率を求めたい人は記事後半の「特定シーン別!高還元率のおすすめクレジットカード」をご覧ください。)
圧倒的人気の楽天カード。一体化されたEdy、あるいはApple PayやGoogle Payなどのスマホ決済でキャッシュレスデビューも◎。ざくざく貯まったポイントで買う商品を楽天市場で探すのはなんとも優雅な体験です。ステータス性はないものの実用性抜群なので、一枚持っておいて損はないカードと言えるでしょう。
2.オリコカードザポイント
Orico Card THE POINT
- 節約◎
- 電子マネー
- 買い物◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 1.00~2.00% |
- Amazonをよく利用する
- 年会費無料の高還元率カードがほしい
- QUICPayやiDを使いたい
- ポイントの使い道が多い方がいい
- メリット
- デメリット
- 通常1.0%の高いポイント還元率
- Amazon等の大手ECサイトで2.0%以上も
- 数多くの共通ポイント、JALやANAマイル、Amazonギフト券など交換先が多種多様
- iDとQUICPayを両方搭載する稀有な一枚
- Apple PayやGoogle Pay、楽天ペイも利用可
- ETCカードや家族カードを無料で発行可
- 審査基準が比較的やさしい(学生や主婦も可)
- 券面がブラックで高級感がある
- 還元率アップ対象の実店舗はない
- ポイント有効期限が1年と短い
- 旅行保険は付帯されない
- ポイントアップの通販はオリコモール経由が必要(面倒な場合はJCBカードWが◎)
- Amazonより楽天派は楽天カードの方がお得
楽天派なら楽天カード、Amazon派ならオリコカードザポイントと語られることも多い高還元率カード。
特約店はないものの、オリコモールを経由すると多くの通販サイトで2.0%以上のポイント還元率になります。
ネット通販で高還元率
オリコカードザポイントは、Amazonに限らず次のような大手サイトで高い還元率を実現できます。
楽天市場 | 2.0%~16.5%(ショップによって異なる) |
---|---|
Amazon | 2.0% |
Yahoo!ショッピング | 2.0% |
じゃらんnet | 2.5% |
ZOZOTOWN | 2.0% |
LOHACO | 2.5% |
オリコモールを経由する必要はあるものの、ほんの少しの手間でこれほどの高還元率になるなら非常にお得ですよね。
しかも楽天市場などのECサイトでは楽天市場側、つまり通販サイト側のポイントも貯まります。(楽天なら1.0%~)
上手に使えばさらにポイント還元率を高めることが可能と言えるでしょう。
ポイントの交換性に優れる
オリコカードザポイントの利用で貯まる「オリコポイント」の交換性が優れていることも特筆すべき点です。
オリコポイントの代表的な交換先とそれぞれのレートをまとめてみましょう。
交換ポイント数(最小) | 交換先(最小) | |
---|---|---|
Amazonギフト券 | 500ポイント | ⇒500円分 |
Tポイント 楽天スーパーポイント dポイント Pontaポイント WALLETポイント |
1,000ポイント | ⇒1,000ポイント |
ANAマイル | 1,000ポイント | ⇒600マイル |
JALマイル | 1,000ポイント | ⇒500マイル |
Edyギフト nanacoギフト WAONポイント |
1,000ポイント | ⇒1,000円分 |
iTunesギフト Google Playギフト |
1,000ポイント | ⇒1,000円分 |
Amazonでポイント高還元率、そしてポイントをまたAmazonギフト券に交換して使う方法もできる一枚ですね。
オリコプリペイドカード自体にも0.25%キャッシュバックの機能があるので、再還元という形に。MasterCardかVISAなので海外でも使えて、12歳以上ならお子さんに持たせることも可能です。