ドコモのdカードと、楽天カード。
どちらもテレビCMでお馴染み、知名度の高いクレジットカードですよね。
年会費無料×高還元率という共通事項もありますが、実際のところどちらがお得なのか?
特徴の違いや併用・使い分け方法を徹底的に比較してみました。
dカードと楽天カードはどっちがお得?特徴の比較
dカードと楽天カードはどちらも優秀な年会費無料カードですが、特徴はかなり異なります。
併用や使い分け方法を知る前に、両者の違いを簡単に把握しておきましょう。
1分で違いが分かる!比較表
dカードと楽天カードの基本的な情報を比較表でまとめました。
dカード | 楽天カード | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 |
国際ブランド | VISA Mastercard |
VISA Mastercard JCB American Express |
基本還元率 | 1.00% | 1.00% |
最大還元率 | 5.00% | 3.00% |
特約店 | ローソン 高島屋など多数 |
楽天系サービス |
ポイント | dポイント | 楽天スーパーポイント |
海外旅行保険 | – | 利用付帯 |
お得なスマホ決済 | d払い | 楽天ペイ |
搭載電子マネー | iD | Edy |
Apple Pay | 対応 (iD) |
対応 (QUICPay) |
ETCカード | 発行可 (年会費500円)※1 |
発行可 (年会費500円)※2 |
家族カード | 発行可 | 発行可 |
審査 | 最短5分程度 | 最短3分程度 |
届くまで | 最短5日~2週間程度 | 1週間程度 |
上位カード | dカードGOLD | 楽天ゴールドカード 楽天プレミアムカード 楽天ブラックカード(招待限定) |
キャッシュレス・ 消費者還元事業の 最大5.0%の還元方法 |
請求値引き | ポイント付与 |
国際ブランドは楽天カードの方が多く、全クレジットカードの中でも最多の4種類から選択できます。
お買い物パンダに代表される可愛いデザインや、FCバルセロナやヴィッセル神戸などのスポーツ系デザインも。
人気度で言えば圧倒的に楽天カードに軍配が上がりますが、dカードも得難い強みを持つクレジットカード。
還元率やキャッシュレス対応、付帯サービスなどの違いを一つずつ簡単に見ていきましょう。
ポイント還元率は“特約店”に差があり
ポイント付与は両カード共に100円利用につき1ポイント、基本還元率は1.0%と高水準。
ただし、特定の状況で還元率が上がる“特約店”には明確な違いがあります。
dカード | ローソンや高島屋など多数の店舗で還元率アップ |
---|---|
楽天カード | 楽天系のサービスがかなりお得に |
dカードは広範な実店舗で強い
ドコモのdカードは特約店が多く、次のような店舗で還元率がアップします。
dカード決済時の ポイント還元率 |
|
---|---|
ローソン | 5.0% |
ENEOS | 1.5% |
JAL/JALパック | 2.0% |
dトラベル | 3.0% |
JTB | 3.0% |
ClubMed | 4.0% |
三越伊勢丹 | 1.5% |
髙島屋 | 3.0% |
AOKI | 3.0% |
コナカ | 3.0% |
リンベル | 5.0% |
dショッピング | 3.0% |
スターバックスカード | 4.0% |
サカイ引越センター | 4.0% |
東京無線 | 2.0% |
※…上記は政府のキャッシュレス・消費者還元事業による還元を除いた数値
中でも特筆すべきはローソンで、dカード決済ならいつでも還元率が5.0%と驚異的な数値になります。
内訳は次のとおり。
- dカード提示(ポイント1.0%還元)
- dカード決済(ポイント1.0%還元/3.0%オフ)
2.0%はポイント付与、3.0%は代金請求時に値引きされます。
他にもJAL、三越伊勢丹や高島屋など、人によっては利用機会の多い店舗でかなりお得になるのは嬉しいところですね。
楽天カードは楽天系サービスで強い
楽天カードの最大の強みは「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」と呼ばれる仕組み。
これが「楽天カードは面白いほどポイントが貯まる」という評判の正体です。
楽天カードを所有した時点で3.0%以上になり、頻繁に実施されるお買い物マラソンなどのキャンペーンでさらにお得に。
詳しくは「楽天カードのメリット1.高還元率でとにかくポイントが貯まる」をご覧ください。
実際に筆者(クレマイ編集部スタッフ)の楽天市場でのポイント還元率も下記のようになっています。
さらに楽天ゴールドカードに変更した場合はさらに+2倍なので、常時8.5%という強烈な還元率になりますね。
日用品から衣類、家電まで揃っている楽天市場なので、利用機会も多く本当にポイントは貯まりやすいです。
楽天ペイとの連携で実店舗も◎
目立った実店舗の特約店が少ないことが楽天カードの弱点でしたが、楽天ペイの普及によってそれも解消しつつあります。
ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートなど主要コンビニも全て使えるようになり、楽天ペイ×楽天カードの場合は還元率が常時1.5%に。(キャッシュレス還元事業除く)
楽天アカウントに紐づいた楽天スーパーポイントも買い物にすぐに使えるので、期間限定ポイントの消化にも役立つ使い方ですね。
くわしくは楽天e-NAVI(会員サイト)ログイン後、キャンペーン→楽天カードの優待で一覧を見れます。
ポイントの使い道はどちらも優秀
dカードと楽天カードでは、利用によって貯まるポイントも異なります。
dカード | dポイント |
---|---|
楽天カード | 楽天スーパーポイント |
どちらもTポイントと並ぶ代表的な共通ポイントで、使い道に困ることがないほどの汎用性があります。
違いを比較してみましょう。
dポイント | 楽天スーパーポイント | |
---|---|---|
ネット通販での利用 | dマーケットなど | 楽天市場など |
スマホ決済に使う | d払い | 楽天ペイ |
電子マネーに使う | iD | Edy |
Amazonでの利用 | d払いが利用可 (ドコモ回線のスマホ) |
不可 |
マイルへの交換 | 不可 | ANAマイルへ交換可 (交換レート50%) |
有効期限 | 48ヶ月 (期間限定分もあり) |
12ヶ月 獲得によって延長 (期間限定分もあり) |
通販はもちろん、スマホ決済や電子マネーを介すことで非常に広範に使える両者ですが、ドコモユーザーの場合はAmazonでも使えるdポイントに軍配が上がるかもしれません。
一方、ANAマイルを貯めている場合は楽天ポイントで補填するような使い方もおすすめです。
キャッシュレス対応の違い
dカードと楽天カードはキャッシュレス対応への感度も高く、他のクレジットカードと比較してもかなり使いやすい部類に入ります。
両者を絡めたキャッシュレス決済の方法を簡単に比較してみましょう。
dカード | 楽天カード | |
---|---|---|
カード決済 | VISA Mastercard |
VISA Mastercard JCB American Express |
電子マネー決済 | iD内蔵 (チャージ不要) |
Edy内蔵 (オートチャージ可) |
QR決済 | d払いでお得 (1.5~2.5%) |
楽天ペイでお得 (1.5%) |
Apple Pay | 対応 (iD) |
対応 (QUICPay) |
Google Pay | 非対応 | 対応 (アメックス以外) |
VISAタッチ決済 | 対応 | 非対応 |
QRコード決済はどちらも優秀
PayPayやLINE Payなど、熾烈なシェア獲得争いが繰り広げられているQRコード決済。
加盟店数ではPayPayがずば抜けていますが、d払いも楽天ペイも十分な実用性があります。
- コンビニ:両者ともにほぼ全て対応
- 薬局:どちらも大手はほぼ対応
- 飲食店:どちらも拡大中
かなりの勢いで使えるお店が増えているので、行った先々でレジにそれぞれのロゴマークがあるか確認してみましょう。
楽天ペイを使えるお店一覧
電子マネーは優劣つけ難い
dカードと楽天カードは、両者とも電子マネーを券面に内蔵できるクレジットカード。
- dカード:ポストペイ型(後払い式)電子マネー「iD(アイディー)」搭載
- 楽天カード:プリペイド型(前払い式)電子マネー「Edy(エディ)」搭載
一見するとチャージの手間がない後払いのiDの方が便利ですが、楽天カードの場合はEdyにオートチャージできます。
iD | Edy | |
---|---|---|
加盟店数 (2019年12月調査時点) |
約90万店舗 | 約70万店舗 |
還元率 | 基本1.0% | 基本1.0% |
dカード+iDは還元率がアップする特約店もありますが、Edyは特になし。
基本的な還元率や汎用性はさほど変わらないので、このあたりは好みで選ぶといいでしょう。
Apple Payは振り分けが異なる
dカードも楽天カードもApple Payに対