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米4月中古住宅販売成約件数指数、10年ぶりの水準へ加速

Pending Home Sales Spring To 10-Year High In April. 米4月中古住宅販売成約件数指数、MBA住宅ローン申請件数指数、米3月住宅価格指数をおさらいしていきます。 米4月中古住宅販売成約件数指数は前月比5.1%上昇の116.3となり、市場予想の0.7%の上昇を超えた。前月の1.6%の上昇(1.4%から上方修正)と合わせ、過去6ヵ月で4回目の上昇を示す。3ヵ月連続で上昇し、指数としては2006年2月以来の高水準を遂げた。季節調整前の前年比では2.9%上昇し、市場予想の0.2%を上回った。直近で最高を示した2月の5.0%から鈍化したとはいえ、20ヵ月連続で伸びを示す。 4大地域別では、3ヵ月連続にて3地域で上昇。今回はIT産業を多く抱える西部が11.4%上昇し、前月の1.8%の低下から大幅反発した。石油生産地の南部は6.8%上昇し、3ヵ月連続でプラスに。北東部は1.2%上昇し、2ヵ月連続で上向いた。反対に中西部は0.6%低下、3ヵ月ぶりに小幅反落した。 発表元である全米リアルター協会(NAR)のローレンス・ユン主席エコノミストは、結果を受け「在庫ひっ迫が値上がりを促しているものの、需要は根強い」と振り返る。今後、原油先物価格の反発が消費者物価指数(CPI)を押し上げ金利上昇につながる場合がある」ものの、「金利上昇と住宅市場動向は時間差が生じる傾向が高く、在庫ひっ迫の解消に伴い販売件数は増加していく」との考えを示した。 なお中古住宅販売成約件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、成約件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる。 ▽MBA住宅ローン申請件数指数、6月利上げ観測浮上で新規が上昇 全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、5月20日週に前週比2.3%上昇し495.5だった。前週の1.0%の低下からプラスに転じ、過去5週間で2回目の上昇を示す。新規が4.8%上昇の234.9と前週から好転し、全体を押し上げた。借換は0.4%上昇の2005.6と3週続伸した。5月18日公表の4月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録後に6月利上げ観測が高まり、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の利上げ示唆も重なって金利上昇前の駆け込み需要を反映したとみられる。MBA住宅ローン申請件数指数の前年比(季節調整前)は23.8%上昇し、前週の18.4%上昇から加速。新規も16.9%上昇(前週は11.7%上昇)、借換も24.7%上昇(前週は24.4%の上昇)と、ヘッドラインに寄与した。 30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は、前週まで2週連続で3.82%だったところ今回3.85%へ上昇した。ただし1年前の4.07%以下にとどまり、過去3年間で最低近くを保った。15年固定金利型(平均)は前週の3.02%から3.06%へ上昇。FHAのローン金利は前週まで2週連続で3.74%を経て、3.82%へ上向いた。 MBA住宅ローン申請件数指数、低金利の割に上振れせず。 (作成:My Big Apple NY) 申請全体に占める借換の割合(件数ベース)は53.7%と、前週の54.7%を下回った。2009年6月以来の低水準となった2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。 ▽米3月住宅価格指数は予想を超え、15ヵ月連続で上昇 米住宅金融公社(FHFA)が発表した米3月宅価格指数は前月比0.7%上昇し、市場予想の0.5%を超えた。前月の0.5%(0.4%から上方修正)を含め、15ヵ月連続でプラスを示す。前年比は6.1%上昇し、1~2月の6.0%とほぼ変わらず。国勢調査ベースの9地域別では7地域で上昇し前月の6地域を上回った。 FHFAが公表する住宅価格指数は、米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)傘下のFHFAの場合はプライム層向けの住宅価格がメインで、融資額が政府保証機関(GSE)の買取基準額を超えるジャンボ・ローンや、低所得者層向けのサブプライムを含んでいない。従ってS&Pケース/シラー住宅価格指数とは対象が異なり、数字自体は現状より強めの数字が出ると言われている。こうした背景からFHFAは2011年6月分から、フレディマックやファニーメイなどGSE以外のローンを含んだ住宅価格指数を拡大版として、公表を開始した。 ――米4月中古住宅販売成約件数指数は冬の終わりを受けた住宅購入シーズンの到来に加え、低金利や利上げ前の駆け込み需要も重なり大きく上昇しました。MBA住宅ローン申請件数指数も、同じような動向が現れています。追加利上げ後は、金利上昇に対応できるのか。市場が崩れる懸念もあって、好調な住宅指標に小躍りしてばかりいられません。 (カバー写真:ben wisely/Flickr)



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