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米7月貿易赤字は拡大、経済活動再開で輸出入とも増加

U.S.Trade Deficit Widens To 2-Year High As Economic Activity Resumes. 米7月貿易収支は635.56億ドルの赤字となり、市場予想の580億ドルを上回った。前月の534.61億ドル(修正値)から18.9%増加。新型コロナウイルスの感染者が急増した3月以降、経済活動の再開を手掛かりに輸出乳が増加した結果、過去5カ月間で4回目の赤字増加となる。赤字の規模は、2008年7月以来の水準へ拡大した。原油関連を除く貿易赤字も656.75億ドルと、前月の547.98億ドル(修正値)を上回り、少なくとも2000年以降で最大に膨らんだ。 内訳をみると、輸出が前月比8.1%増の1,681億ドルとなり、2ヵ月連続で増加した。輸入は同10.9%増の2,317億ドルと2ヵ月連続で増加し、4カ月ぶりの水準を回復した。ただ輸入の増加が輸出を上回り、赤字拡大につながっている。 国内総生産(GDP)の算出に使用されるインフレを除いた実質ベースのモノの貿易赤字は904.87億ドルと、前月の803.39億ドル(修正値)から拡大した。2018年12月以降で最大となる。経済活動の再開を受け、輸入が上回り赤字が膨らんだ。 チャート:輸入の伸びが輸出を上回り、実質ベースのモノの赤字は2018年12月以降で最大 (作成:My Big Apple NY) サービスの黒字額は173.54億ドルと3カ月ぶりに縮小し、2012年8月以来の低水準だった。サービス収支における輸出がコロナ禍で2番目の規模に縮小、特に旅行収支で黒字に相当する分が5カ月連続で減少し、全体を押し下げた。逆に輸入は3ヵ月連続で増加し、4カ月ぶりの高水準。保険や金融サービスなど幅広く増加した。 当該単月の輸出の内訳をみると、モノは前月比11.9%増と前月の14.9%増を含め2ヵ月連続で増加した。サービスを含めた6大項目別では、全て増加。中国を始め世界各国で経済活動の再開が進むなか、輸出の品目別動向は前月比で以下の通り。品目の順は金額ベースで増加、減少が激しかったものとなる。 (増加項目) ・自動車 46.3%増、2ヵ月連続で増加<前月は144.5%増 →乗用車が前月比81.3%増と大幅増だったほか、その他関連部品が27.3%増、トラック・バスも49.4%増とそろって増加した。 ・消費財 21.2%増、2ヵ月連続で増加>前月は12.4%増 →ダイヤモンド宝飾品が約3倍に増加したほか、芸術・古美術・切手も約2.5倍増、宝飾品が65.7%増となった。また、スマートフォンは14.8%増、コロナ禍で需要が拡大中の医療品も4%増だった。 ・産業財 7.7%増、2ヵ月連続で増加<前月は9.5%増 →原油が38.6%増と金額に支えられ拡大したほか、石油製品も20.6%増、燃料が14.8%増と前月に続きエネルギー関連が押し上げた。 ・資本財 7.0%減、2ヵ月連続で増加<前月は12.0%増 →半導体が18.4%増だったほか、民間航空機向けエンジンが23.5%増、電気機器が13.1%増となった。 ・食品/飲料 2.3%増、過去6カ月間で初の増加>前月は4.5%減 →米中貿易協議・第1段階の合意が維持され且つ中国で食料不足が深刻化するなか、肉類が14.6%増だったほか、大豆も6.1%増、小麦は20.8%増となった。 ・サービス 0.7%増、3ヵ月連続で増加<前月は1.0%増 →徐々に国境を越えた移動規制が緩和されつつあるとはいえ旅行が9.9%減と再び下げ幅を広げ、金融サービスや保険も減少した。 (減少項目) なし 輸入の内訳をみると、モノは10.9%増と2ヵ月連続で増加した。油価が40ドル付近で安定して推移したが、米国での新規感染者数の増加が重石となり量ベースでのエネルギー関連輸入は0.7%減と3ヵ月ぶりに減少。ただし、金額ベースでは2ヵ月連続で上昇した。エネルギー製品を除いたモノの輸入は前月比で12.2%増と、前月の4.7%増を含め2ヵ月連続で増加した。5大項目別では、鉱工業生産でV字回復を示す自動車を始め、産業財や資本財が牽引し全て増加した。項目別動向は、前月比で以下の通り。 (増加項目) ・自動車 41.5%増、2ヵ月連続で増加>前月は107.8%増 →乗用車が47.9%増、その他関連部品が41.7%増、エンジン・エンジン部品が43.2%増とそろって2桁増だった。 ・産業財 12.3%増、過去5カ月間で4回目の増加>前月は19.0%減 →完成金属品が30.6%増だったほか、非貨幣用金は30.1%増と増加トレンドを維持。世界経済がコロナ禍から回復しつつあるなか、原油も15.7%増だった。 ・資本財 8.2%増、2ヵ月連続で増加>前月は4.7%増 →民間航空機が約3.5倍増と急増したほか、電気機器が10.7%増、発電機が19.4%増だった。 ・消費財 7.0%増、3ヵ月連続で増加>前月は10.4%増 →経済活動の再開が進むなかスマートフォンが20.0%増、服飾・繊維が39.2%増、好調な住宅市場を追い風に家具・寝具は29.2%増だった。 ・食品/飲料 3.2%増、3ヵ月連続で増加>前月は2.5%増 →アルコール飲料(ワイン除く)が45.7%増と牽引、次いで魚・貝類が9.8%増、その他が11.0%増だった。 (減少項目) なし 主要国・地域別でのモノの貿易収支動向の前月比は、通関ベースで以下の通り。 ・中国 6.0%増の283.48億ドルの赤字、2019年8月以来で最大 ・香港 34.5%増の13.93億ドルの黒字、前月に届かなかったが3月以来の水準に ・日本 89.4%増の33.68億ドルの赤字、3ヵ月ぶりの高水準(日米貿易交渉は2019年8月末のG7首脳会談で合意) ・欧州連合 0.2%減の131.18億ドルの赤字(2019年10月にWTOがエアバスの補助金に対する報復関税を承認、20年6月に米国は仏以外のデジタル課税導入国に通商法301条調査を行うと発表) ・英国 52.8%減の5.91億ドルの黒字、黒字転換した過去3ヵ月間で最も小幅(EUと同じく今年、通商協議入り) [&hellip



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