ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトと自称する開発者によって論文が発表され、2009年に実装がOSSで公開されて、ネットワークの運用が開始しました。その後、数年間は限られた投資家が話題にする程度でしたが、2016年から2017年にかけてのブル相場・ベア相場が大きなニュースとなり、知名度をさらに高めました。現在の相場こそはドル建ての出来高が大半を占めていますが、その当時は円建ての取引が最大で60%に達するなど日本での盛り上がりは凄まじいものでした。 もちろん仮想通貨はビットコインだけでなく、イーサリアム、リップル、ライトコインにソラナなど、ビットコインのアイデアを基本としながら、独自のネットワークにアルゴリズムなど改良を加えたものが多数登場しました。 さらにそれらのネットワークを利用してDeFi（分散型金融）、DEX（分散型取引所）など新たな仕組みの登場によりトークンと呼ばれるものが無数に発表され、マーケットで流通しています。 仮想通貨とトークンの違い 仮想通貨は何となく理解していても、トークンという概念について全く理解できていない方が多いのではないでしょうか。 仮想通貨とは？ 代表的な仮想通貨には、ビットコイン、リップル、イーサリアムなどがありますが、ここで特徴を見ていきましょう。 1. 独自のブロックチェーンネットワークを保有している ビットコインやイーサリアムは独自の仕様でブロックチェーンネットワークを保有しており、ビットコインを送金した場合はその取引の履歴がビットコインのネットワークに記録され、イーサリアムを送金した場合は履歴がイーサリアムのネットワークに記録されます。 2. POWやPOSでマイニングが可能である ビットコインやイーサリアムはコンピューターの計算能力を活用し、仮想通貨の取引を記録するためのブロックを生成する作業に参加することができます。このマイニングと呼ばれる作業は2種類存在し、ひとつがPOW（Proof of Work System）、もう一つがPOS（Proof of Stake）です。POWが最も一般的で、ブロックの生成を行うための計算への貢献度に応じ、報酬としてコインを受け取ることができます。POSはPOWが持つ環境への影響などを考慮し、新たに開発されました。Stakeという言葉が指すように、POSでは保有年数と保有数に応じて報酬が決定されます。 トークンとは？ 代表的なトークンには、NFT、DeFiトークン、ガバナンストークンなどがありますが、ここで特徴を見ていきましょう。 1. 独自のブロックチェーンネットワークを持たない 有名なトークンとしてUniswapトークンが挙げられますが、このUniswapトークンはイーサリアムのブロックチェーンネットワークを利用して開発されたものであり、Uniswapトークンの取引の履歴はイーサリアムのネットワークに記録されます。トークンのネットワークとして代表的なものがイーサリアムネットワークですが、世界最大の取引所であるBinanceが開発したBSCネットワークもその手数料の安さから日々マーケットでのシェアを高めています。 2. 通貨以外の用途がある トークンは通貨以外の用途が多数開発されており、複製ができないデジタル芸術作品として話題になっているNFT（非代替性トークン）も唯一無二の所有権を表すためのトークンです。さらに組織での投票権や運営権に関わるガバナンストークン、次世代の金融として保険・貯蓄・投資などの機能を開発しているDeFi（Decentraized Finance）などで利用できるDeFiトークン、伝統的なアセットクラスである株や債券をブロックチェーンネットワークで発行したトークンなど、開発者のアイデア一つで用途は無数になります。 トークンを手に入れる方法とは ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を入手する方法については、前述のマイニングで解説しましたが、ここではトークンを入手する方法について解説します。 1. ...

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