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【Mobile DevOps】VSTS から Xamarin Test Cloud に繋いで自動 UI テストを実現

モバイルアプリ開発において、開発からアプリpublish、ユーザのテレメトリ収集まで、一貫して管理できたら素晴らしいですよね。
それらを、Microsoftのチーム開発管理サービスのVisual Studio Team Servicesと、実機での自動UIテストサービスXamarin Test Cloud(ザマリン・テストクラウド)などを使って実現しましょう!

目次

  1. 継続的なモバイルアプリ開発 (Mobile DevOps)
  2. Microsoft の提供する、Mobile DevOps を実現する方法
  3. Visual Studio Team Services を使ってコードgit管理 & 自動ビルド
  4. 自動 UI テストを実現する Xamarin Test Cloud サービスについて
  5. Xamarin Test Cloud を VSTS から動かす

継続的なモバイルアプリ開発

モバイルアプリ開発において、やること:

  1. 開発(クライアント側のコード書く)
  2. サーバサイドとの連携
  3. テスト(単体・UIテスト)
  4. テスターたちにベータ版を配布
  5. アプリのユーザの使用メトリックやクラッシュレポートを収集
  6. ユーザからの feedback を収集

などなど!

よく「Mobile DevOps(デブオプス (= Development + Operation))」なんて呼ばれます。

Microsoft の提供する、Mobile DevOps を実現する方法

それらの一連の流れを実現するためのすべてのツールが、Microsoft によって用意されています!

  1. クライアントはXamarin(ざまりん)を使って開発し、
  2. サーバサイドはMicrosoft Azure(アジュール)というクラウドサービスを使います。
  3. 自動UIテストはXamarin Test Cloudを使います。(ちなみに有名な Slack も Test Cloud を使って開発されています)。
  4. ユーザのテレメトリ収集はHockeyAppを使います。
  5. そしてそれらの一連の流れを管理(タスク管理や自動化など)するのにVisual Studio Team Servicesを使います

つまり、図にすると以下のようになります。

このうち、このオレンジ色の部分がVisual Studio Team Servicesで管理できる部分になります。

補足:
(現在は、これら別々のサービスが全てひとつに統合され、かつモバイルアプリ開発に特化した Visual Studio Mobile Center という新サービスが去年発表されましたが、まだプレビュー版なのです。)

Visual Studio Team Services を使ってコードgit管理 & 自動ビルド

この図示した部分を VSTS (Visual Studio Team Services)を使ってどうやって管理するのかはこちらの記事で書きました。
Visual Studio Team Services で Xamarin.Android のビルド

自動 UI テストを実現する Xamarin Test Cloud サービスについて

続いて、自動UIテストについてです。

実機での自動UIテストについては、Xamarin Test Cloudを使います。(not エミュレータ but 実機、というのが強み)

Xamarin Test Cloud は、2,000台以上の実機でUIテストが出来る、クラウド上のテスト環境です。

Android端末なんて星の数ほど種類があるし、iPhone/iPad については iOS は一度バージョンを上げたら戻せないし、いちいちテスト機として買っていられないですよね。
そこで Xamarin Test Cloud ですよ!

しかも、その UIテスト(ボタンをタップするなど)も、すべてコードで書くことができます。

UITest コードサンプル

エンジニアの皆さんはまずコードがどんなものか見たいですよね!

このようにして UIテストを全てコードで書くことができます

Xamarin Test Cloud 紹介

Xamarin Test Cloudどんなものか、
まずは画面のスクリーンショットをいくつか見てみましょう。(だいたいの画像がクリックで拡大)

管理ポータルの最初のページ。どのアプリのテスト結果見たい?という感じ

アプリをひとつ選択した時。テスト結果やピーク時のメモリ使用量が履歴で分かりやすく表示してある。

ひとつのテスト履歴を選択した時。その時のテストの詳細が一覧で表示される。
OSのバージョンやベンダーごとのテスト通過率なども出る。
左のカラムに、コードで指定したテストが名前付きでリストしてある。

↓クリックで拡大

「Skip Authentication Test」というテストの中の
「On Login Page」という名前で保存された各デバイスのスクリーンショット

「Change Capacity Units」というテストの中の
「On Settings Page」という名前で保存された各デバイスのスクリーンショット

ひとつのデバイスを選択した時のスクリーンショット。
このテスト中の瞬間のCPU使用率やメモリ使用量など、このデバイスの詳細データが見られる

デバイスログやテストログも見られる。(スクショはデバイスログのもの)

Xamarin Test Cloud を VSTS から動かす

さあ、実際に動かしてみましょう!

Xamarin Test Cloud を VSTS から動かすためには、

  1. Xamarin Test Cloud側の操作
  2. Visual Studio Team Services側の操作

の両方が必要です。

まずは Xamarin Test Cloud 側の操作から始めましょう。

Xamarin Test Cloud 側の準備

Test Cloud の管理ページに入ります。
https://testcloud.xamarin.com

↓まずは画面右上の「New Test Run」を押します。

今回は Xamarin.Froms 製のアプリの Android のものだけテストしようと思うので、
「New Android app」を選択して「Next」を押しました

たくさん機種が出てきましたね!

「★ Short queue times」(「短い待ち時間」)というマークが付いている機種が上に出ていますね。

これはどういうことを言っているのかというとですね。

Xamarin Test Cloud はあくまで実機テストなので、数千のデバイス実機をデバイスファームで保存して動かしています。で、それらのデバイスを多くのユーザが交代交代で使うわけです。なのでひとつのデバイスに多くのユーザがテストを走らせようとすると、当然、待ちになります。待ち行列が発生します。

なので、XTCは「このデバイスは使う人が少ないからあんまり待たなくて良いよ」というのをマークで出してくれています。

今回はそれらから3機種ほど選んでみます。

で、次は言語を選ぶ画面が出てきて、

最後にこのような文字列(Xamarin Test Cloud に .apk を投げるためのコマンド)が出て来るので、この文字列をまるっとコピーしてどこかに控えておきましょう。

これで Xamarin Test Cloud 側の準備は完了です。

Visual Studio Team Services 側の操作

次は Visual Studio Team Services側の準備です。

VSTSの管理ページに行きます。(webブラウザで https://アカウント名.visualstudio.com です)

前提:VSTSでビルドが完了しており、.apk や .ipa など成果物が drop されている状態。
(参考:Visual Studio Team Services で Xamarin.Android のビルドが終わっていれば大丈夫)


↑ビルド定義の最後に「Publish Artifact: drop」で .apk が drop (= リリースプロセスで使えるようにするために、リリースプロセスで参照できるフォルダに .apk を落としている)されている。

ーー

で。
VSTS を開いてください。

「Build & Release」→「Releases」

そうするとリリースの設定画面に行きます。
これは「テスト環境」「ベータテスター用の環境」「本番環境」など、様々な環境にデプロイorリリースするために、各環境ごとにリリースのプロセスを設定できる画面です。

まずは最初のリリース定義(Release Definition) を作ってみましょう。
「+ New definition」をクリックします。

たくさんのテンプレートが出てきますが、
今回はただXamarin Test Cloudに繋ぎたいだけなので、「Empty (=空っぽ)」を選択して「Next」を押します

そうするとこのような画面になります!
もし「自動ビルド→ビルド成功→自動デプロイ」までやりたかったら「Continuous deployment」をチェックすれば良いですが、今回はつけません。
「Create」を押します

そうするとこのような画面になります。
デフォルトの「Environment(環境)1」という環境だけ作られていますね。
「+ Add tasks」を押します

タスクカタログが開くので、
左のペインから「Test」を選び、
「Xamarin Test Cloud」を選択し、「Add」を押し、「Close」です

現在このような画面になっているはずです。

必須欄(赤くなっている)がほとんど空欄ですね。

これらのうち、

  • Team API Key *
  • User Email *
  • Devices *

は、先ほどXamarin Test Cloud側で設定して出てきた文字列を当て込みます。

Team API Key *は、

だいたいこんな感じのが入るはずです:

$(System.DefaultWorkingDirectory)/AndroidCI/drop/com.chomado.testest2.apk

だいたいこんな感じのが入るはずです:

$(System.DefaultWorkingDirectory)/AndroidCI/drop/test-assembly

もし、ビルドするのに自前のビルドエージェントを使っていたら、
test-cloud.exe Location を
../../**/packages/**/tools/test-cloud.exeにする必要がある場合があります。(というのも、デフォルトの path のままだと私は「test-cloud.exeが見つからない」というエラーが出たので、このように修正したら動いたので。どういう条件かはわからない)

最終的にこのようになりました。

「Save(保存)」して、さっそく、このリリースタスクを動かしてみましょう!

「+ Release」を押して「Create Release」をクリックします。

「Logs」を見ると今何をしているのか確認することができる

そして全部うまくいったら、Xamarin Test Cloud ( testcloud.xamarin.com )で正しくアップロードされていることを確認しましょう。

できた!

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